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夏を感じさせるもの

四季の中で、一番「この時期がきたか…」と思うのは、夏である。盆地だからか、夏は「はい!!夏です!!!」とわかりやすくやってくるような気がする。春は今住んでいる場所に越してきて以来、この時期が春ね、とわかるようになったが、未だに秋は冬の前哨戦のような感覚である。秋って多分今頃のことなんだろうな…?と思うのが毎年のことだ。それはさておき、今日から6月。2020年の夏が来る。

年々暑さが増す夏において、どうやって夏を乗り越えるのかという問題は非常に重要だ。昔は「夏バテ?どうやったらなるの?」と思っていた時期もあったが、昨年初めて夏バテからの熱中症を経験し、室内にいてもなるときはなるということを学んだ。インフルエンザでも体重だけは落ちない(=食欲はある)という奴でも夏バテはするので、皆さんも十二分に気を付けてほしい。

話がそれたが、夏だ!!と思う現象があるから季節の変わり目を強く認識するものである。気温や風景もそうだし、着たくなる色も変わってくる。その一つの指標に「シンガポールチキンライスが食べたくなったら」というものがある。Jupiterとか輸入食料品を扱う店で販売している「シンガポールチキンライスの素」があるのだが、その味付けが好きなのだ。夏は常備しておくくらい我が家の定番なのだが、なぜか夏しか食べない。多分いつ食べても美味しいけれど、夏しか欲しくならない。だから私にとってはシンガポールチキンライスを欲する、という現象が夏を感じさせる。基本夏はエスニックが食べたくなるタイプなので刺激を求めているのかなあと思っていたが、別にシンガポールチキンライスは辛くも酸っぱくもない。でもなんかその素を使って作りたい。何が入ってるんだろう?と思ってみてみると、レモングラスとニンニクだった。ニンニクが効いてるなとは思っていたが、複雑な香りがあるからいろいろ入ってるんだろう、と原因究明をしてこなかった。そうしたら入っていたのはレモングラスだけ。そうか私はレモングラスが好きだったのか、と1年越しに納得したのは昨日のことである。

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レモングラスはイネ科の植物だ。レモンの葉とか茎とかではない。でも、どうしてもレモンの鮮やかな黄色が連想されてしまう。その後ろに見えるのは地中海…いやいやいや、レモングラスが使われているのは東南アジアが中心だ。まあ、それにしても、夏は海に行きたくなる。ただただ眺めていたい。そして米津玄師の「海の幽霊」を流すのだ。7月くらいになったらデュエットの「打上花火」が最高に合うだろう。(米津玄師バージョンの「打上花火」はオールシーズン対応型だ。)8月だったら「パプリカ」の米津玄師バージョンがいい。実家に帰りたくなる。「orion」は冬に聞くからいいのだし、「灰色と青」は3月に聞くとより染みる。米津玄師の曲には季節がある。

そういえば、「打上花火」を流して違和感がなくなったら夏だな、と去年友人と話したことを思い出した。私に夏を教えてくれるのは、レモングラスと「打上花火」である。


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