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白いワンピースの女

これは昨日の夜の話なんだけど

僕は仕事を終えて、家に帰るためバスを待つことにした。

バスを待っていると
先輩から電話がきたので
待ち時間もあるし次のバス停まで歩くことにした。

少し歩いて、いつもと違うバス停で
しばらく、話しながら待っていると
白いワンピースの女がバスから降りてきた。

すると。その時、目が合った。
その女は不自然にニコッと微笑んできた。

全く知らない人から微笑まれることなんて
ないものだからかなり不気味さを感じた。

もしかしたら、知り合いなのか?

その女は、しばらく
僕の周りをうろうろし始めた。

バスの時刻表を見たり
目の前を行ったり来たりしてる。

僕は、その女を気を取られながら
電話で先輩との会話続けていた。

するとまた目が合った。
また、こちらをみて微笑んでくる。

微笑み方はなんだか少しぎこちない。
白いワンピースの女は大学生くらいの年齢だろうか若いのは分かる。

変に勘違いして声を掛けるのも
恥ずかしいし、気にかけつつも
気にしていないフリを続けた。

2〜3分くらいだろうか
僕が待っているバスが来た。

先輩との会話を終わらせて電話を切って
バスに乗り込んだ。

席に座り。バスが発車する。
動き出してから、
窓から白いワンピースの女を覗くと
バス停を立ち去っていくのか見えた。

つまり、バス停に用事はなく
僕の電話を待っていたと言う事なのだろうか
何の為に?

そう思うと
かなりゾッとした。

ここまで、書き終えて気づいたことなんだけど。白いワンピースの女は手荷物をひとつも持ってなかった気がする。

お化けの可能性も出てきて
さらに怖くなったのでこの話は迷宮入りにすることにします。





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