夏はカレー。いちばん辛いレトルトカレーは?
こんにちは!味香り戦略研究所です。猛暑ですね。
人は、暑い時期にこそ辛いものが食べたくなるのかもしれません。本日の主役はレトルトカレーです。
実際、毎年8月にレトルトカレーの売上が上がるというデータもあります。暑い夏、スパイシーな香りが食欲を刺激し、コンロを使わなくても食べられるとなれば、レトルトカレーの出番が多くなるのも頷けるというものです。(子どもにも大人気!)
実は、暑い夏にこそ普段より辛いカレーが発売されることがあります。夏季限定・辛〜いカレーにも注目して、味分析してみました!
定番のカレーから、グリーンカレーやスリランカカレーなど、海外が本場のカレーも分析しました。実は味覚センサでは辛さが測れないのですが、そこは工夫で乗り切りました!レトルトカレーの分析結果をご覧ください。
※辛さは味覚ではなく、味覚センサでは測定できない感覚です。
レトルトカレーのタイプ別味の傾向データ
全16品のレトルトカレーについて、味覚センサによる味分析と、辛さはヒトの官能評価で分析し、結果をマップにまとめました!カレーの商品情報などから、4つに分類しています。マルが大きいカレーは売上が高い、人気のカレーです。
人気の高い定番カレーは全体的にマイルドなエリアにまとまっていて、幅広い年齢層や味の好みにも対応できそうで、それこそが人気の秘訣かもしれません。
「銀座カリー <中辛>」だけ定番品ながら欧風カレーが多いエリアに属していますが、ブランドサイトによると『ドミグラスソースをベースにした英国風』のカレーとのことで、説明通りに欧風カレーの味わいに仕上がっていることがわかります。
定番品や欧風カレーとはひと味違う、個性的なバランスを持つのは本格派のスリランカカレーやグリーンカレーの商品。これらのカレーはココナッツミルクが使われており、独特のまろやかさにつながっているようです。
“夏のカレー”と“いつものカレー”を比較
暑さが続く夏、さらにHOTな味が求められることもあるようで、夏にとっても辛いカレーが発売されることがあります。今回分析した中では、「選ばれし人気店 <濃厚ビーフカレー 大辛>」と「選ばれし人気店 <スリランカカリー チキン 激辛>」の2品です。
そこで、この2品をいつものカレーと比較してみました。結果がこちら!
激辛と書いてあると辛さに注目しがちですが、スリランカカリーは全体の味バランスが変化しています!まろやかさとその余韻も非常に強くなっていて、激辛であっても食べやすいような味わいに設計されていることがうかがえます。
濃厚ビーフカレーは極端な変化はなく、いつもの味に加えてぐっと辛さが増し、通常品に対する「このカレーがもっと辛ければ良いのに!」という声に応える味わいになっているようです。
まとめ
今回分析した中で、辛さ1位は「選ばれし人気店 <スリランカカリー チキン 激辛>」でした!
辛いものを食べると汗をかくこともあり、一時的に涼しさを感じることができるので、暑い夏にこそ辛いものが食べたくなるのかもしれません。限定商品であれば、激辛にチャレンジしてみようかなと思えますね。
レトルトカレーは種類豊富で迷ってしまいますが、どれにしようか迷うのも楽しい時間。この分析がカレー選びのお役に立てば幸いです!