【カフェオレ実験】ミルク×抽出
こんにちは!味香り戦略研究所です。
今回の主役はカフェオレ。カフェオレ(café au lait)は、コーヒーと牛乳を合わせた飲み物です。昨今では植物性ミルクも人気が高まっていて、牛乳以外のミルクを使ったカフェオレやカフェラテも登場!コーヒーだけでなくミルクも選べるようになってきました。
そこで、基本のカフェオレ(コーヒー+牛乳)と、低脂肪乳、植物性ミルクのカフェオレ、さらにミルクでコーヒーを抽出したカフェオレの味わいを味覚センサで測定してみました。4種類のミルクと2通りの抽出方法、全部で8つのカフェオレを比べます。
ミルクが変わり、抽出方法が変わると味はどのように変わるのか?
グラフで見てみましょう。
基本のカフェオレと牛乳のミルク抽出カフェオレを比べる
実験概要で示したうち、一般的な作り方である(1)通常抽出+牛乳のカフェオレを「基本のカフェオレ」とし、(2)ミルク抽出(牛乳)のカフェオレと味わいを比べます。
余韻が伸び、焙煎感・苦味もしっかり。ミルク抽出のカフェオレは余韻まで楽しめそうです。
では、(2)ミルク抽出のミルクを変えると、どのような違いがあるでしょうか?
ミルク抽出カフェオレを比べる
グラフは基本のカフェオレを基準に、4つのミルク抽出カフェオレの結果を表しています。
牛乳と低脂肪乳は味わいも似た傾向に。余韻が強く、後引く味わいに変化しているようです。
オーツミルクは基本のカフェオレに比べてまろやかさがアップ。牛乳、低脂肪乳に比べてもまろやかさがあります。
豆乳は他のミルクとは大きく異なる味バランスになりました!
苦味が抑えられた味わいは、まろやかさが際立つと考えられます。
【抽出方法×ミルク違い】8つのカフェオレを比べてみたら
今回、実験した通常抽出×ミルク4種とミルク抽出×ミルク4種の「焙煎感」と「まろやかさ」に注目して、基本のカフェオレをゼロ点に二次元散布図にしてみました。
どれも味わいが変化しています。牛乳と低脂肪乳は通常抽出、ミルク抽出いずれの味わいも似ていますね!
全体的に、通常抽出に比べてミルク抽出の方が「焙煎感」が強い傾向となりました。水では抽出できなかった「焙煎感」に寄与する成分がミルクでは抽出されているのかもしれません。
ただし、豆乳だけは逆の結果になっています。
通常抽出とミルク抽出、それぞれの特徴を捉えて、時にはブレンドしてみるなど、自分好みのカフェオレを追究するのもおもしろそうです。