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バナナの味と食感を比べる〜高地栽培、低地栽培〜
バナナはとっても身近な、年間を通じて楽しめる南国の果物です。
農林水産省のHPによると2019年のバナナの総輸入量は約104万5千トン!そのうち8割をフィリピン産が占めているといいます。バナナといえばフィリピン、日本ではそう言っても良いかもしれませんね。
日本にたくさんやってくるフィリピン産バナナの中で、今回は栽培条件に注目。高地栽培と低地栽培のバナナを比較して、味や食感に違いがあるのか検証します。
実験概要 2022年9月実施
高地栽培バナナ:スミフル甘熟王、Dole極撰、Doleスイーティオ
低地栽培バナナ:Dole GO FOR IT、イオントップバリュ甘味さわやか、ANAフレスカーナ
一般的には、高地栽培の方が値段が高い傾向にあります。果たして、味わいにはどのような傾向があるのか、またはないのか?結果を見てみましょう!
【バナナ・味】糖酸バランス
甘味と酸味のバランスを二次元マップにまとめました。
![](https://assets.st-note.com/img/1682498492062-vMFwVvkpOh.jpg?width=1200)
図の0点は6品の平均値としました。0点より右上に高地栽培バナナ、左下に低地栽培バナナが集まっています。
高地栽培バナナの方が甘味・酸味ともに強い傾向が見えてきますね!甘〜いバナナが食べたいときは、高地栽培バナナを選ぶとよさそうです。
【バナナ・食感】粘りと硬さ
食感を数値化し、粘りと硬さについて二次元マップにしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1682498625254-UNHIYFEZjE.jpg?width=1200)
低地栽培バナナがひとかたまりにまとまりました!高地栽培バナナは各バナナがばらけていて、それぞれ食感には個性があるようです。
傾向としては、高地栽培バナナは粘りや硬さが強くしっかりした食感、低地栽培バナナは硬さや粘りが少ないためさっくり軽い食感になっているようです。
高地栽培では低地栽培に比べて気温が低いことが多く、時間をかけてゆっくり育つことででんぷん質をたっぷり蓄えられるため、食感に差が出たのではないかと考えています。
バナナを比較して
バナナにはたくさんの品種がありますが、今回注目した高地栽培・低地栽培という栽培条件によっても味・食感の傾向が見られました。
高地栽培バナナは甘味・酸味が強く粘りもあり、しっかりした味と食感は満足感が高く食べごたえがありそう!ぜいたくなスイーツとして楽しみたいバナナです。
低地栽培バナナは甘味・酸味が控えめ。食感もさっくりしているため、あっさりと軽い食べ心地ではないでしょうか。甘すぎないのでヨーグルトなど他の食品とも組み合わせがしやすそうだと思いました。
店によっては形もさまざま、多くの品種が並んでいます。バナナを選ぶ際は、栽培条件にも注目してみてください!
バナナの「価格」に注目したレポートはこちら。今回のレポートと同様、味と食感を測定しています。
注)バナナは青果物のため個体間差があり、別の測定では異なる結果となることがあります。
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