見出し画像

映画「ひとくず」翌日も頭の中を席捲

昨日観た映画「ひとくず」が今日も頭から離れません。
それは虐待という悲惨なものを思い出すのではなく、本当に懐かしいような、映画に登場した人物にまた逢いたいという、ほんわかした気持ちです。

脚本、監督、主演を務めた上西雄大さんは、私が相談員を務めるNPO若者メンタルサポート協会代表の、岡田沙織さんがパーソナリティを務める、渋谷FMにも映画封切前に出演しています。
https://youtu.be/wU8MqPASScA
この動画を昨日夜と今朝の2回見ましたが、これがまたホントにいいんです。
上西さんは、映画の金田匡郎とは、似ても似つかない、物静かで大人しく朴訥とお話する方なんです。
役者さんの演技は凄いなあと思いました。
沙織さんも上西さんの引き出し方が上手いですよね。
上西さんがこの話を映画にしようと思ったのは、精神科医の楠部知子さんに児童相談所での虐待の実態の話を聴いたことがきっかけです。
楠部さんの話が頭から離れずに、午前2時に家に帰った時から脚本を書き始め、その日の午前11時には書き終えてしまったそうです。
それだけ、溢れ出る思いをそのままぶつけた作品ということです。
また、よく言われる虐待された人は虐待をしてしまうという負の連鎖を、この映画で断ち切りたいという、上西さんの強い想いも話されていました。
それを映画の中で実行したのが、社会的には破綻して、社会のルールから外れた、自分の感情のままに動く上西さん演じる金田匡郎だったわけです。
制度的に第三者が入り込む事が中々難しい、日本の虐待が行われている家庭を一気に転換するには、金田のような外れ者が必要だったということでしょう。
凄い発想で、益々この映画の面白みが増してきました。

パンフレットも買ってみました。
助演女優賞をダブル受賞した、古川藍さんと徳竹未夏さんという、それぞれが自らの子どもの虐待を受け入れざるを得なかった母親役を演じた二人の対談も興味深かったです。
パンフレットの面白さは、演じた方が役を演じる際に抱いた、葛藤や心の揺れ動きを赤裸々に語ってくれているところですね。

若者メンタルサポート協会の仲間に、この機会に虐待に関する勉強会をしたいと提案したところ、今流行りのCLUBHOUSEを使ってやろうという方向になってきました。
少しでも、虐待が減っていくための行動をしていきたいです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?