露天風呂での父と息子の会話
昨日今日と、若者LINE相談グループで、伊豆高原に研修旅行に行ってきました。
今朝の露天風呂での、5歳位の男の子と父親との会話です。
泊まりに連れて来てくれるくらいだから、普通に子ども想いのお父さんなのだと思います。
その親子の気になった2つの会話を紹介します。
子どもが風呂のお湯を洗面器でくんで、何かをしようとしています。
父「何しようとしてるんだ?」
子「前の木の枝にかけてあげるの」
父「だめだめ」
子「・・・」
父親は特に興味無さそうに、それで会話は終わってしまいました。
私も娘が小さい時は、これと同じような会話しかしていなかったかもと反省しました。
どうして枝にお湯を掛けようと思ったのか?
子どもはどんなことを想像していたのか?
もっと深く掘り下げてあげれば、子どもと創造的な会話が出来たと思います。
その物語の展開によっては、子どもが木の枝にお湯を掛けてあげることを一緒に喜んであげられたかもしれません。
今度は、父親が子どもに今日行きたいところを訊いていました。
父「今日どこに行きたい?」
子「動物園!」
父「動物園はダメだ」
子「・・・」
なら最初から訊くなよっていう話ですよね。
このように、子どもの話の聴き方、子どもへの寄り添い方を知らない親がとても多いと感じます。
知らないのだから、出来なくても仕方ないですよね。
私が最近お付き合いの多い、わくわくbaceという保育園では、子どもとの付き合い方が絶妙です。
子どもの感性をとっても大事にして、子どもの一言一言に耳を傾けて、子どもが何を感じているのか?どんなことを想像しているのか?を聴いていくことで、子どもの発想がどんどん膨らんでいきます。
私が見学に行った時も、子どもたちと一緒に遊ばせてもらったのですが、ホントに発想豊かで、大人っぽいんですよね。
対等な関係で話しかけてくる姿が、とっても心地よかったです。
多くの日本の保育園に見られるような、集団保育もありません。
先日、ここの保育園を利用している子どものお母さんの話を聴く機会があったのですが、次のようなことを話していました。
前に通っていた保育園とは全然違って、大人が子どもを仕切ろうとしていない。
そうすると子どもたちが自分たちで考えるようになるんだということが解った。
子どもがストレスを感じていないので、家でもにこやかに過ごせるようになった。
自分の子どもへの接し方も変わって、これまでの命令形から、子どもが自ら行動することを促すことを意識するようにしたら、親子のストレスが無くなって、家庭が円満に行くようになった。
先日は自分が仕事が休みで家に居たにも関わらず、子どもが「わくわくに行きたい!」というので、急遽登園させてもらった。
わくわくbaceのいいところは、スタッフの人たちを「先生」と呼ばせずに、ニックネームで子どもが呼んでいるところ。
上下関係を作らないために、敢えてそうしているということ。
職員間も同様で、社長、園長などの立場に関係なく、皆でニックネームで呼びあっているので、職場の人間関係がフラットで風通しの良いことが、ありありと感じられます。
私も子どもやスタッフからも「たっし~」と呼ばれて、わくわくbaceの一員になれたようで、とっても居心地が良かったです。
このようなところの、子どもとの接し方、職場環境の在り方が、どんどん広まればいいなと思っています。