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子どもたちを「大人扱い」しよう!

今日は丸一日、放課後児童育成支援師資格認定講習会をzoomで受講していました。
小学生が利用している、学童保育クラブの支援員を対象にした研修です。

私が学童保育クラブの様子を見て強く感じているのは、多くの学童保育クラブで、子どもの人権が守られていないということです。
大人が決めたルールを子どもが守ることが義務とされ、守らない子どもは大人である支援員から叱られます。
それでも言うことを聞かない子どもは「問題児」との烙印を押され、保護者である親が支援員から呼び出しを食らうという流れになります。
そして、支援員から子どもの「問題行動」を指摘された親は、家に帰って子どもを叱ります。
子どもは、自分の何が悪いのかわからず、ただただ「大人って自分を解ってくれない存在なんだ」という、大人への不信感だけが募ります。
私は相談員として、子どもと直接話すこともやったのですが、上のように自己肯定感が低くなっている子どもが多いです。

このように書くと、「なんてひどい支援員なんだ!」と思われるかもしれませんが、そういうもんだと先輩から教えられて、そのやり方しか知らなければ、そう行動するのは当然でもあるわけです。
この後、私が独自に見つけて見学に行った学童保育クラブでは、「学童は子どもの赤ちょうちん」と謡っていて、それまで知っていた学童保育クラブとは真逆の、「子どもを大人扱い」する保育を実践していました。
意味のわからないルールが無いので、問題児が居ません。
子どもたちが皆フランクに話しかけてきます。
多少のいざこざが起きても、子どもたちの自己解決力に任せています。
支援員が子どもを叱る必要がないので、少ない支援員の数でも回ります。
何より、私自身がそこにいることがとっても居心地が良かったです。
ルールを犯す原因に自分がなることを恐れる必要がないからです。
そこのスタッフの方に「なぜ子どもを大人と対等に接することが出来るのか?」と聞いてみたところ、「自分はここの学童に通っていたし、他の学童を知らないから、これが当たり前だと思っている」ということでした。
やはり環境は大きいと実感しました。

さて研修では、学童保育クラブの運営の基本となる、「放課後児童クラブ運営指針」というものを学ぶのですが、そこには「子どもに影響のある事柄に関して子どもが意見を述べ、参加することを保障する必要がある」「企画の段階から子どもの意見を反映させる機会を設ける」と載っています。
つまり、子どもの承諾なく勝手に子どもが守るルールを大人が決めてはいけないのです。

先日、中学校で校則を廃止したという事例を紹介しましたが、小学生の世界でも、同じように子どもの意思が尊重される必要があるわけです。

日本の子どもたちの人権が守られる日が来るために頑張ります!


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