2025札幌名人戦(予選1)▲角換わり右玉
第70回を数える歴史あるローカル大会です。
今回第3位になることができました。
5局指して、右玉4局(角換わりor風車)、雁木穴熊1局(vs先手中飛車)でした。
負け将棋も含めて、面白い部分のみ書きます。
予選1回戦、右玉でよくある図面。最有力の右玉対策。
△22玉に▲66銀がセットの1手。
【第1図】以下
▲66銀 △86歩
▲同歩 △同飛
▲55銀
【第2図】
【第2図】では▲87歩は打たない。無条件で飛車先交換されると不利なので、この瞬間に反撃する。
△22玉型なので、先手からは▲55銀~▲77角の狙いが生じている。
【第2図】以下
△76飛 【第3図】
△76飛と準備してない1手を指されて、ここから現場対応。
【第3図】以下
▲77金 △75飛
▲66角
【第4図】
【第4図】の本譜▲66角まで据えるのが実際も正解だったようだ。
この後▲44銀と出て△44歩を消去すればスムーズに▲45桂が実現できそうなので、この筋の価値は高いと言える。
進んで【第5図】。ここまでは変化の余地なく進んだが、対局中は手応えなし。
【第5図】以下
▲84銀 △66歩
▲83銀成 △65桂
【第6図】
というのも本譜【第6図】まで進める順しか見えなかったのだが、△65桂と逃げられるのがとても味が悪いからである。
確かに味は悪いのだが【第6図】では先手+700くらいとのこと。
「手順は尽くしたので不利なはずはない」と信じて指し進めることはできても、はっきり良しとまでは認識していませんでした。
【第6図】以下
▲66金 △64歩
【第7図】
【第7図】では▲71飛~▲91飛成~▲28香!を狙うのが急所だったようだ。それがあるから【第6図】で+700だったと。
てか▲83の成銀は遊んでても大丈夫ってのはすごい。それくらい厳しいということか。まあ△63銀△52金が遊んでる勘定だもんな。
本譜は▲73成銀~▲82飛から、この成銀を捌くのに一応成功。
怪しい終盤戦になり、最後はなんとか勝ちになったものの、頓死で負け…。
次の記事に続く…(予選2以降)