4歳児でもつくれるパン焼きに挑戦した話 (前編)
なぜ人はそんなにパンを焼きたがるのか?
外出自粛生活(平日はテレワーク、週末は巣篭もり)で、スーパーの食材は試し尽くし、テイクアウト・フードデリバリー・お取り寄せ品などによる家計圧迫への抵抗感が強まるなか、近所のパン屋の行列に並ぶ誘惑を断ち切り、パン焼きにトライすることに。
調理経験ほぼゼロ(小学校でほうれん草炒めは作った記憶あり)。基本外食でOK(丼やラーメンだけで生きていけた)無類の炭水化物好き(健康上は控えるよう指導あり) 近所のスーパーでは小麦粉が欠品状態。パン焼き器を購入するのは、設備投資が無駄になる懸念から承認されない。
このような条件下で、非常事態宣言解除を目前に、新しい生活様式へ向けた足掛かりになりそうなこと。一過性の思いつき(暇つぶし)ではなく、例え最初はうまくいかなくとも、繰り返し改善するインセンティブが働いて、続けられ自宅での生活を豊かにするような何か。この発想は、自宅隔離初期に夢想した、ゲーム三昧、DJ構想を経て、たどり着いた試みである。
先行き回収を懸念されている設備投資(一部)
自宅練習用に、ハコの設備に操作性が近しい機材を新調。ついでにお呼ばれ用に専用のバックパック(写真上部)も購入(セットで安かった)が、コロナ失業リスクに備えた収入多層化の意図はまだ十分な理解を得られてない。
NYのパン屋発案レシピを参照
4歳児でも作れるという触れ込み。捏ねない。焼くだけ。
これなら、怠け者でもやれそうと思ってたところに、近所のコーヒーショップで、"visions of using alchemy to combine fire, water and magic beans into a divine elixir." 火と水と魔法の豆の錬金術。聖なる仙薬を産み出す恩寵(意訳)というステートメント(一部抜粋)を見つけた。世の中の役に立つ的な「パーパス」も大切だけど、先の見えないこんな状況では、「姿勢」というか、(そうじゃなければ自分でないくらいの)「こだわり」も重要だなと思い、自分でもやってみることにした。
準備と前行程
材料
うどん粉(オールパーパスといっているので中力粉。これしか手に入らなかったが、ポストハーベスト等も考慮して国産しばり)
オーガニックドライイースト(お気に入りの白神酵母。膨らむ力は要検証)
塩、水(家にあるもの)
前工程(所要時間5分)
混ぜる。
寝かせる。 (12時間)
あとは寝て待て
これで、明朝は焼きたてパンが食べられる(はず)とりあえず、今夜はパン種を肴に、ワイン呑んで寝る。
"Fuori Dal Tempo" 時間よ止まれ(意訳) 最近アルバムジャケ買いならぬ、ワインの押し付けがましい名前呑み(新しい生活様式に向けたストック放出)にハマっている。RadikonがD.O.C.から外れリゼルヴァが名乗れなくなり、代わる言葉をずっと考えていてある時思いついた商標らしい。オスラーヴィエの白ワイン革新ストーリーも、二人で一本はちょっとかったるいと500mLボトルを開発、天然資源にやさしい小さな専用コルクまで製造してしまうUXストーリーまで、スタンコのラストビンテージを呑みながら、イタリアワイン界の”Mr.フルスイング”ぶりに思いを馳せる。
後編(予告)
オープンに入れ30分。少し冷まして食べるまで(+感想)
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