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喇叭亭馬龍丑。日記「悩ましい音/阿佐ヶ谷七夕祭り」8/9(金)
2024.8.9(金)
「悩ましい音/阿佐ヶ谷七夕祭り」
吹いてる自分の耳に聴こえてくるのは、鋭いシャープなトーン。割れ尖ったガラス片みたいな。「よし、良いぞ良いぞ」と思ってその音を録音してプレイバックすると、輪郭のモヤモヤした丸々のトーン。これは一体どうなっているんだ?俺の耳、腐ってんのか?
息の長いフレーズを吹けば吹くほど輪郭は曖昧になり、モァモァっとしたトーンになる。これは一体どうなっているんだ?俺、唇まで腐ってんのか?ロングトーンで固める、の年季が足りなさ過ぎるのだろうか。
ラッパがポンコツ過ぎるのは知っている。管が温まれば温まるほどに輪郭は雲散霧消し、音というより色のついた空気みたいなものになる。保冷剤でも貼り付けて常に冷やしながら吹こうかしらね、愛すべきポンコツおじいちゃん。頼むから俺よりは長生きしてくれ。
*
阿佐ヶ谷七夕祭りへ。かれこれ二十年超、毎年行っている八月のルーティン。目当てはフランクフルト。いつだってフランクフルト。こだわりは鉄板で今、まさに焼いているやつ。既にパッケージングされている店に用はない。
アーケードは全て飾りつけられ、行くも帰るも大行列。これぞ夏祭り。すれ違う犬達は皆、興味深げに鼻を右往左往させている。いろんな匂いがするんだろう。
商店街の端から端まで堪能し切った後に、チヂミと豚バラ味噌を買って帰る。自販機でソルティライチを。この夏、初のソルティライチを。家で豚バラ味噌を使っての蕎麦作って腹パンパン。