加藤資
2024.9.15(日) 「季節を感じる一日」 マックに行って月見バーガーを食らう。月見バーガーは季語である。風流。和魂洋才。間違いない。そして別にそこまでの感動もない。ディスイズファストフード。舌の上に乗るまでが全てだ。とはいえ、ディストピア飯よりは見栄えが良い。 * 新宿区の鎧神社のお祭りへ。アジャテのライブを観に出掛ける。客層の中に知った顔がちらほら。神社がまるで渋谷ROOTS。 ライブ後はアジャテの面々の後ろについて歩き、直会の席で乾杯。
2024.9.14(土) 「合言葉は…3割うまい!!」 定期的に食べたくなる発作に襲われ、ぎょうざの満洲へ。旨辛菜麺と餃子セットを。ちょうど千円。 「美味いか?」と問われれば「うん…まぁ……はいぃ」としか答えようのない味なのだが、脳内の何らかの快楽物質を刺激するらしく、忘れた頃に食べたくなってしまう。まぁファストフードとは得てしてそういうものだ。 着丼。一つの塊と化した麺を箸でほぐすところから始まるのが満洲ラーメンに於ける儀式たるもの。溶き卵の中に小さな殻が混ざって
2024.9.13(金) 「陰謀論〜この世界で最も許されざること〜」 政治の腐敗や持てるものの横暴など、この世界に於ける許されざることは多々あるけれど、随一の不正はシュークリームに於けるホイップクリーム注入問題である。 あの不正・横暴・腐敗はいつぐらいから始まったのだろう。子どもの頃はシュークリームといえばカスタード一択であった。 それがいつの間にやらコンビニに並ぶシュークリームの中身の半分がホイップクリームで埋め尽くされるに至った。浸食〜lose contro
2024.9.10(火) 「米のない国ジャパニーズ」 「風邪ひいた時にはさぁ〜。ニンニクたっぷりの餃子食えば一発で治っちまうよ。ガハハ」って言う人なんなんだろう。馬鹿過ぎて羨ましい。その単純な肉体ください。 * とりあえず野菜が高い。ミニトマト四百円くらいする。ラーメン用のパック野菜八十円を買って、蕎麦に入れて喰らう。 米はない。家の備蓄は底をつき、スーパーの棚にも無い。この国に米はない。これが2020年代のディスイズジャパニーズ。飢饉。やるか一揆。令
2024.9.9(月) 「事件事故〜割れる〜」 先日、レコード屋の帰りにそれは起こった。いつも通りレコード袋をチャリの片方のハンドルに引っ掛け、大通りを走行していた。 ある細道の曲がり角に差し掛かった時、その細い道から戦艦すらを連想させる大型ママチャリが急激なスピードで飛び出してきた。 勿論、即興の鬼たるジャズメン見習いたる私はヒョイっと避けるのだが、ことはそれだけに収まらない。なにせ俺のチャリのハンドルにはレコード袋が。 急激な慣性の法則に耐えられなくなっ
2024.9.8(日) 「財布を吸引する日曜日の魔力」 横浜へ。黄金町。私立探偵濱マイクな町。駅前の喫茶店で遅めのランチ。飲食&喫煙スペース完備の横浜な喫茶店。カレーセットご飯大盛り&チーズチリドッグで1040円。お腹いっぱいになったから、「レトルト…」とかは言わない。煙草吸えたし。うん。煙草吸えたし。 そして二度目の訪問、ジャックアンドベティ。映画『ヴァタ〜箱あるいは体』を観る。最初ドキュメンタリーかと思っていたら、みんな演技をしている。たどたどしさとマダガ
2024.9.7(土) 「音磨く」 今月は一本もライブが無いので、【音を磨く月間】と銘打ちまして、練習時間のほとんどを基礎練に当ててている。ワンクール一時間ほどのワンパッケージを時間の許す限り何周か。 【音磨き】は勿論イメージでしかないのだが、その漠たるイメージは毛羽立って曲がった棒をカンナで削り、丹念にヤスリをかけ、曲がりを整え、表面を滑らかにしていくような作業として吹いている。 古きポンコツ故か下手故か、音は簡単に割れるので、まずは真っすぐで滑らかな音を目指
2024.9.6(金) 「のまのま真言」 アボカドもトマトもブロッコリーも高い。筋トレの民達は一体どうしているのだろう。 * これは秘密なんですが、リップスラーで八分音符や十六分音符を練習する時に、いつか流行った『恋のマイアヒ』でお馴染み「のまのまイェイ」の「のまのま」の部分を唱えながら吹くと上手くいくことが判明した。これは一つの真言です。マントラ〜。 * 身体にまつわることは年単位で考えなきゃならない。ラッパしかり。一年目、二年目、三年目…と一
2024.9.5(木) 「口上〜畜生の浅ましさとはまさにこのこと〜」 愉快とは茶碗で呑む日本酒である。どうも喇叭亭馬龍丑。で御座います。溢れるほどに注いでくれ。畜生の浅ましさとはまさにこのこと。 カフェやバーでまったり会話している時に突如、聴きたくもない酷い生演奏が始まった時のいたたまれなさといったら…。それを演ってしまうのがワタクシ馬龍丑。で御座います。その場に居合わせてしまった人達には申し訳ないとは思いつつ、不運な事故だと思って頂いて、徹頭徹尾無慈悲に独奏
2024.9.3(火) 「縦と横。斜めはない…のか?」 ソロ吹いているとどうしても、その場その場その瞬間その瞬間の小節に終始してしまい、縦型のソロになってしまう。コードは進行しているのに、その進行感が全く無い。小節の度に音節を作っては壊し、の連続。横の意識はコードトーン以外では生まれないのだろうか、なんて考えているけど、如何せん三歳児。地球が何故誕生したのか、人は何故生きているのか、に近い難問である。 ビッグバンド練習。五月から同じ曲を演っているので、だいぶ飽
2024.9.2(月) 「銀座YAMAHAホールの片隅で」 久々に34℃の日。銀座ヤマハホールへ。地下鉄から地上へ上がるとちょうど銀座四丁目の交差点に出る。日本で一番地価が高い、でお馴染みSEIKOの時計のとこ。 世界中のブランドが次々に立ち現れる通りを歩く。ドアが開いているところからだけ強烈な冷風。暑い、たまに一瞬涼しい、の繰り返し。 そんなこんなでYAMAHA銀座ビルの目の前まで来たが、「どうせ全館禁煙なんでしょ」と脇道へ。一服終え、ぶらぶらとヤマハ
2024.8.31(土) 「パトリオット人」 毎度同じ時刻の電車に乗っていると、ホームでの行列で自分の前に何人居るかで座れるか座れないかが分かるようになる。 今日は座れる日だった。前に数人しかいなかったから。 列車到着。人々が次々に乗り込む。皆、空席めがけてミサイルの如し。ひと席空いていたので、そこに座る為に進むと、目の前の背中が急にUターンし、パトリオットミサイルが如く(俺が座ろうとした)空席に(無理くり)着弾。危うくぶつかる勢いで。 そこまでし
2024.8.28(水) 「トランペットは鍵盤楽器なのか?」 YouTubeで世界的なトランペットプレイヤーの演奏動画を観ると、「トランペットって鍵盤楽器なんだっけ?」と思わされる。音が激しく上下降を繰り返している最中も所謂アンブシュアは微動だにしないから、ピストン押すだけでその音が出ているように錯覚してしまう。 ただそれが「カッコいいか?」と問われれば…。 まぁ負け惜しみなのかもしれないけど。 2024.8.29(木) 「ブルーカラーなディーズ
2024.8.27(月) 「うっせぇわ」 「煙草を止めると一年に〇〇円浮くよ」みたいな言説が大嫌い、である。 それなら今まで飲んだ酒の金額や費やした趣味の総額を計算して欲しい。その理論を適用するなら、ただ息吸ってれば満足か? 食費や家賃はどうだ?霞を食う仙人になるかホームレスにでもなったほうがほうがお得じゃない?いや、むしろそもそも生まれなければ金などかからなかったのだから、生まれたこと自体、間違いじゃない? 屁理屈?うるせぇな。チマチマ煙草代数え
2024.8.23(金) 「大悪党のすすめ」 事業資金ぶん回しの為に銀行へ。ATMの上に他銀行のカードが置かれてある。俺の?いや、俺のではない勿論。お金の出し入れの最中もずっと目に付く。さて、どうしたものか? 生憎こちとら、生まれついての大悪党、いわばBorn to be Bad Guyなので、カードを掴み出口へ。持ち主さんも可哀想に。 そのまま別の入口から窓口業務中の行員の元へ。整理券も取らずに窓口に立つ男に不審な目を向ける行員。カードを差し出す男。他
2024.8.21(水) 「悔しい音量問題」 【出来る限り、大きな音で吹きたい願望】があるので、吹く時は目一杯吹く。マイクを信用していない男の悲劇、である。リスペクト、バディ・ボールデン。 だけど、ビッグバンドの中に入ると、なかなか音量の調整が難しい。ピアニッシモからフォルティッシモまである中で、それを相対的に扱わなければならないから。(それはビッグバンドだけじゃないけどさ) 例えば、自分がメゾフォルテだと思って吹いても、他パートとの兼ね合いで変化してしま