見出し画像

私小説「”骨髄移植”経緯」~6~

6.抗がん剤治療開始
「今日からお薬の量が増えまーす。」
朝食を撮り終え荒津大橋を眺めていると、看護師さんが薬入れの箱を持ってきました。”朝“と書かれたシールの下には5種類6錠、、”昼“には1種2錠、”夜“は4種5錠。主に感染予防の薬。これと別に昨日から抗がん剤、感染予防の点滴(昨日はプラスで輸血)。さらにそれらによる吐き気を抑える点滴。そのうち2本が24時間点滴。つまり眠っている間も、首から薬剤が入り続けています。寝返りを打ってチューブが体の下敷きになっていると、夜勤の看護師さんが巡回の時にそーっと引っ張って。眠りが浅いのでそのたびに目が覚め、そのほかに大量の水分が体に入ってくるのでトイレに2回起きて。ゆっくり眠れことができず、昼食を食べたあとテレビを観てるとついうとうと。
「明るいうちに寝ちゃうと、夜眠れなくなりますよ。」
と言われているので、何やかやしながら眠気撃破!
エアコンが効いているので猛暑とは感じないが、15時を過ぎたころから西日が入りまぶしくなって室温も上昇。薄いカーテンを閉めるものの、まぶしいのはたいして軽減されず。
やがてほぼ目線の高さまで熱く輝きながら降りてきた太陽は、ゆっくりと能古島に沈んで朝まで休息。
今日一日お疲れ様!