私小説「”骨髄移植”経緯」~1~
1.病名
「骨髄移植って、あなた白血病だったの⁉」。
今回の入院について話すとほとんどの人の答えがそう。残念ながら違うんです。骨髄の中にある造血細胞の世代交代がうまくいかなくて、血を作る能力がだんだん落ちていく病気なんです。病名は“骨髄線維症”。消えて行く古い造血細胞が作るべきものの設計図の入った遺伝情報をうまく伝えることができず、新しい細胞は「なにをつくればいいん?」と戸惑い「とりあえず線維(コラーゲン)でも作っとくか」と判断した結果です。
お肌にはいい成分ですが、骨髄を次第に埋め尽くしていくなんてとんでもないやつです。
入院初日に血液検査と身長体重測定。
初日に病院生活のオリエンテーションと血液検査
二日目に心電図と心臓エコー検査。
三日目には腹部エコー検査。
今日は口腔内に雑菌がないかを調べる歯科検診ですが、まだ呼ばれません。
あ、シャワーは毎日浴びていますよ。何があるかわかりませんから。ムフフフ❤️