FIBA女子バスケットボールワールドカップ!グループリーグ最終戦に向けて状況整理
まず全体のスケジュールを確認してみる。公式サイト(※)によると、
・22、23、25日の3日間でグループ予選を行う(24日は休息日)。
・26日に各グループの2位と違うグループの3位が対戦し勝者が準々決勝に進む。
・27日が休息日となり、28日から30日にかけて準々決勝、準決勝、決勝と順位決定戦を行う。
※http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/competition-schedule
前回の記事の仮定の通りスペインがプエルトリコに勝利したので、現時点でのグループCの順位表は下記の通りである。
写真:グループC合計4試合終了時点の順位
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/groups
25日(火)に2試合が行われるので4パターンのシナリオが考えられる。具体的には下記のようになる。
日本がプエルトリコに勝利して、
1.スペインがベルギーに勝利すると→日本がグループCを2位通過し、グループDの3位のチームと26日に対戦することになる。
2.ベルギーがスペインに勝利すると→日本、ベルギー、スペインが2勝1敗となり3チーム間での得失点差の合計により順位が決まる。残念ながら日本が1位通過することはない。
各チーム2試合終了時点で、
・日本はマイナス11点(スペインに13点差負け、ベルギーに2点差勝利。この数字はプエルトリコ戦の結果に関わらず固定)
・スペインはプラス13点、ベルギーはマイナス2点となっているので、
ベルギーが1~7点差で勝利→1位スペイン、2位ベルギー、3位日本
ベルギーが8~24点差で勝利→1位ベルギー、2位スペイン、3位日本
ベルギーが25点差以上で勝利→1位ベルギー、2位日本、3位スペイン
となる。
日本がプエルトリコに負けて、
3.スペインがベルギーに勝利すると→日本、ベルギー、プエルトリコが1勝2敗となり3チーム間での得失点差の合計により順位が決まる。
各チーム2試合終了時点で、
・日本はプラス2点(ベルギーに2点差勝利)
・ベルギーはプラス48点、プエルトリコがマイナス50点となっているので、
プエルトリコが1~25点差で勝利→1位スペイン、2位ベルギー、3位日本
プエルトリコが26点差以上で勝利→1位スペイン、2位ベルギー、3位プエルトリコ(日本はグループリーグ敗退)
となる。
4.ベルギーがスペインに勝利すると→1位ベルギー、2位スペイン、3位プエルトリコとなり、日本が敗退となる。
つまり、プエルトリコも自力での決勝トーナメント進出、そしてベルギーも自力での1位通過の可能性があるので、どちらの試合も重要な試合となる。日本もまだ決勝トーナメント進出が確定しておらず(かつ、1位となれないことは確定している)、プエルトリコ戦は本当に大切な一戦となる。
さらにプエルトリコも最終的にはスペインに25点差で負けたものの、前半は1点ビハインドの接戦を展開していたのでベルギーに50点差で負けた時から修正していると考えられる。プエルトリコ戦は難しい試合になることが予想されるが、何が何でも勝利したい。
写真:決勝トーナメント進出に向けて大一番に臨む日本
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/game/2309/Belgium-Japan/#iset=76795327-45c7-4426-9d3f-83ad635c0457&iid=eb8d57e2-565f-430d-ad10-bb30bbb487a8
日本が1位通過しないことが確定した以上、決勝トーナメントに進出した際にベスト8を懸けて戦うグループDの2位もしくは3位も気になる。こちらも前回の記事の仮定の通り、アメリカが中国に勝利したので、現時点でのグループDの順位表は下記の通りである。
写真:グループD合計4試合終了時点の順位
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/groups
グループDは非常に分かりやすい状況になっている。まずアメリカの1位通過(ベスト8進出)とラトビアのグループリーグ敗退がグループの合計4試合終了した時点で確定している。そして、中国とセネガルが25日に対戦して勝利したチームが2位、負けたチームが3位となる。中国は今大会の登録メンバーの平均年齢が23歳と一番若いチームにもかかわらず、アメリカ相手に常に粘り続けた強いチームである。また、セネガルもラトビア相手に粘りに粘って勝利した強いチームであり、中国とラトビアの試合も激戦が予想される。
仮に日本が決勝トーナメントに進出するといずれかのチームと対戦することになるが、どちらが相手にせよタフな戦いになることは間違いない。ただこれは参加チームがそもそも16チームなので、男子サッカーワールドカップで言うならば、決勝トーナメントのチームでグループリーグをしているので当然といえば当然かもしれない。
また、このグループ3位までが決勝トーナメントに進出できて、グループ1位は決勝トーナメントでの試合が1試合少なくなることは、グループリーグを最後まで盛り上げる良い仕組みになっているように思う。具体的には、仮に最初に2連敗したとしても最後まで決勝トーナメントに進出できる可能性があったり(グループCのプエルトリコ)、1位を目指す可能性が複数あったり(グループCのスペインとベルギー)するので、グループリーグが最後の最後まで盛り上がる可能性が増えている。
写真:セネガルは中国相手にどんな戦いをするか
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/game/2309/Senegal-Latvia#tab=photos
参考文献:
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/news/permutations-all-to-play-for-on-exciting-last-day-of-group-phase
https://www.usab.com/news-events/news/2018/09/wwc-game-2-preview.aspx#.W6ekOLovDXY.email
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