欲しいモノを手に入れるには
自分が欲しい物を手に入れるためには、必ず何かを手放さなければならない、という基本があります。
簡単に言えば、お金で買える物があれば、お金を払うという手放す行為がうまれます。しかしながら、お金で買えないものもあります。自由、価値観、才能、見識、経験、人徳など自分自身の中身に備わるものは、お金では買えません。
これらも自分の持っているものを手放すことで手に入れることができます。
それは、自分の固定的な考えとか、プライドとか、都合だとか、怠け心だとかそういう変わらない自分を手放せばある程度のものは手に入れることができます。
お経を読んでいて面白いと思うのは、お経にもそのことがでて参ります。
例えば、法華経の提婆達多品で、古来インドでは女性は罪が深い生き物だから成仏できないとされてきていたが、竜女が成仏したことを目の当たりにした人々は、今までの固定観念を打ち破られて、一つの悟りを得たと書かれてあります。
つまり、今までの自分が持っていたものを手放して新しいものが手に入ったということです。
これを簡単に言うと「成長」とか「視野が広がる」とかということなのかもしれません。ですが、だいたいの人は、今のままで何でも手に入れたいと思うのでしょうが、それでは手に入れる事はできません。
そんな事も仏教では教えてくれます。