中国輸入の仕入れ先工場選定方法について


中国輸入って同じ商品の仕入れ先が大量にありますよね。

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こんな感じに画像検索をしても同じ商品のはずなのに複数の仕入れ先が出てくるということはどんな商品でもあります。


一般的に考えるならこの中で安いところから買えば良いかなという思考になると思いますが、それをやってしまうのは結構危険です。



当記事の目的としては、仕入れ先の特性を把握しやすくなることによって仕入れで失敗しにくくなる人を増やすことです。


1人でも多くの中国輸入プレイヤーのお役に立てれば嬉しいです。



最安だけ見てると失敗する


中国輸入って薄利でガンガン在庫回すイメージですよね。


つまり仕入れ値を安くしたいのは当たり前の考え方なのですが、自分はこの考え方がそもそも古いと思っています。


中国の経済成長に伴い人民元の価値はどんどん上がる可能性がありますし、それに対して日本円の価値も一緒に上がれば良いが現実問題そうはいかないです。


この記事の執筆時には世界的な問題とか色々あってドルペック通貨の人民元の対日本円価値はかなり上がっています。(こうなると欧米輸入とかもキツい状況)


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上記は2021年3月末から2022年4月頭までの1年間での輸入ビジネス主要3通貨の強弱グラフなのですが、こうなってくると対日本人の場合は原価勝負出来ても対中国企業に対しては戦いにくい状況です。


中国人セラーが多い印象のAmazonなら厳しいですが、メルカリ転売とかはいいのではないかと考える人もいるでしょう。


しかし、それは大きな間違いです。


そもそもメルカリという市場自体が基本的に新着商品が露出しやすいタイムライン依存の販売形態であることや、資金力が乏しいためなるべく早く現金を回収したい日本人が最安から数円値下げを行い、"我先に販売を"という動きをすることから商品寿命短がAmazonとかと比べて圧倒的に短いマーケットであると自分は認識しています。


おまけにこれは最近よく聞く話ですが、中国人もVPN通してメルカリで販売する人かなり増えてるらしいのです。


普段から自分のYouTubeなどでの配信で価格競争での勝負を推奨していない理由がここにあります。


価格でしか差別化できない人はどう考えても先細りする。


だからというわけでもないのですが、無理に最安値から仕入れる必要はないのです。


それ以上に品質面だったり加工の自由度から工場は選定すべきです。


しかもそれでロット積めるようになれば交渉次第では当初の最安より安くなることもある



見るべきポイント①:自社生産か否か

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「生产加工」という表記があるものは自社で生産を行なっている工場です。


OEMをするなら自社生産の工場の方が自由度が効くので良いですし、転売でもなるべくその方が融通が効いたりしやすい印象です。


厳密には生产加工の仕入れ先でなくとも加工を行ったりすることはできるので選択肢として絶対NGというわけではないのですが、そもそも生产加工の工場自体の選択肢も非常に多いため、ここは初心者なら何も考えず生产加工の仕入れ先を選定するので良いでしょう。

※注意:出店者プロフィールの「生产」部分は簡単に変更できます。実際には生産設備を持たずにプロフィールだけ「生产」にしているブローカーも多く存在しているため注意してください。



見るべきポイント②:直近の取引ステータス


出品者情報に「交易勋章(こういくんしょう)」という項目でバッジみたいなものがついてます。

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このバッジは直近30日での取引量を示すものです。これが多いものは大規模な工場でしっかりやっている可能性が高いと判断できます。



以下より、気にしない方が良いポイントについて解説します。理由についてはどれにも当てはまって言えることなので最後に記載します。

気にしない方が良いポイント:①累計での取引ステータス


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最近ではwebブラウザ版で表示されなくなっていたりしますが、ダイヤとか王冠とかのマークを目にしたことがある方もいると思います。あれは「供应等级」と言って累計での取引量を示すものです。



気にしない方が良いポイント:②会員ランク

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上記の画像では牛の頭みたいなバッジがランク、年会費や補償金に応じて変わります。


実力商家(牛みたいなマーク)
誠心通(誠みたいなマーク)
無料会員

上記3パターンの会員が存在していて牛のマークが最上級。



ちなみに牛マークになるための条件はこんな感じ

年間36800元以上を1688に支払い(Amazonで言う大口登録料的なやつ)
資本金が50万元以上
工場面積が300m2以上
チャットへの返信速度、出荷速度の評価が4.5以上
登記簿内容と登録情報が一致


こうして見ると結構厳しめな条件なので実力商家の仕入れ先を選べば良いのではないかと考える方もいるでしょうが、その考え方は危険です。


後ほど解説します。




気にしない方が良いポイント③:他社比較データ

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同業他社と比較して販売商品30日以内の

リピート率
内容一致率
連絡のレス速度
出荷速度

が記載されています。


これも平均より高ければ高い方が良いと安易に考えられますがそれも少し危険な考え方です。



なぜ気にしてはいけない?


ぶっちゃけた話をすると、これらは全部アカウント買収や自演での偽造が可能な項目なんです。


Amazonやってる人ならわかると思いますが、中国企業は自演や偽造をためらいません。


なんなら真面目にやっていても見栄えを整えるためにやるとこも多い。


ただ、複数の工場が選択肢に上がってどうしても決められない時はこの辺も多少参考にしてもいいかもしれないです。



他に見ておいて損がないポイント


工場データ
工場の情報をしっかり記載しているところは事細かく記載しています。

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向こうも取引量増やしたいから真面目に頑張っているところは少しでも信頼してもらえる要素を増やすために工場の実績やアピールポイントをしっかり明記しています(まぁここも偽造できますが)。

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また、実態をはっきりさせているところとかは工場のバーチャル見学ができるようになっているので暇な時は見てみると楽しいです。


チャットでの相談

見ておくポイントとかではないですが、工場とチャットができます。代行通して聞くほどのことでもないこととかはチャットで聞いてみるのが楽だったりします。

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スライムみたいなアイコンから可能(スライムなのかこれ?)


ここで工場の対応だったりも吟味するといいかもしれないです。


ただし、チャットはあくまでもカスタマーサポートなので商品の品質がどうかはわからないので注意。




結論、買ってみなきゃ分からない

信頼しても良いデータである見るべきポイントの変数が少なすぎるのと、そもそも信頼できる数値データがないと言うのが悲しいところ。


自社生産で直近のスタータスが良い工場が複数ある場合は比較した上で購入するのではなく、実際に取得して吟味するべきなんですよね。


実際手に取ってみると評価なんてよっぽど悪いところじゃない限り、ほとんど当てにならないことがわかると思います。


ただ、メルカリ販売するとかの場合はお試しに買ってみると言う概念もあまりないかもしれないので、そう言った時は今回の要素で比較するのは多少役立つかもしれません。


サンプル取得前提のOEMとかの場合は結局自分の目で見て触れてみて確かめるしかないと言うのが実際に中国輸入に取り組んでいる人間の生の意見です。


その他のAmazonOEM関連のノウハウは以下にまとめてますので是非目を通してみてください。


プチコラム

内容としてはここまでなのですが、そもそもなんで中国輸入系の情報発信を2017年から始めて6年目のこのタイミングで今更1688での仕入れ先選定の記事なんて執筆しているのかと言う話ですよね。


決して面倒で今までここをサボっていたわけではなく、そもそも論として当記事の結論で記載した通り、"中国商材なんて取り寄せてみなきゃ分からん"と言う考えなのでわざわざ深掘りすることではないと考えていたんです。


ただ、公式LINETwitterDMに連絡をいただいて、どこかのブログ記事かなんかを見て仕入れしてみたけど失敗したって話が結構くるんですよね。


これって別にその参考元になったブログ記事とかが悪いって話ではなくて実情としてサイトに掲載されている数値は鵜呑みにするべきでないと言うことなんです。


プレイヤーとして取り組んでいるならそんなの当たり前のように分かることですが、ブログ記事等は物によってはライターが1688の特性をそのまま日本人向けに綺麗な記事で執筆しているだけだったりします。


中国輸入プレイヤーっぽい人が運営しているブログでも外注ライターに依頼していることもありますし、そもそも中国輸入はやっていないけどブログへの間口を広げるために記事化していることもザラにあります。


いわゆるエアプだと気づけないトラップが中国輸入にはあるよって話で、当記事執筆時点ではその辺の情報が浸透してなさすぎるなと感じたんです。


だからちょっとでも多くの中国輸入プレイヤーとこれから中国輸入に参入予定の方に、決してサイト情報だけに頼らない本来あるべき中国輸入の仕入れ先選定方法を把握してもらいたかったので記事化に至りました。


当記事が少しでもお役に立てたなら嬉しいです。


ここまで閲覧いただきありがとうございました。

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