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スパロボ再現動画の作り方(5)

こんにちは!この記事を書いている今は、抜けるような青空で、それを見て「ゲームの中みたい」と思ってしまっているあたり、末期だなぁと感じているオタ神です。
さて、前回の記事では、スイッチ類を使用したマグネブロックの操作について書きまして、光子力研究所のプール底を開閉できようにするところまでご紹介しました。今回はいよいよマジンガーZをせり上がらせようと思います。

マジンガーを作るんだけども。。。

開いたプールの底からせり上がってくるマジンガーZ。

せり上がってくるマジンガーZ及びその架台は、マグネブロックで製作し、各部を適宜なブロックでカムフラージュしています。以前の記事にも書きましたが、一度に動かせるマグネブロックの数は64ヶまでとなっており、立方体に直すと横幅4ブロック×奥行き4ブロック×高さブロックとなります。大きな全身立像を作る時には、中身を空洞にしても5000~6000個のブロックを使っていますので、究極のダウンサイズを行いつつ、遠目にはマジンガーに見える、というところを狙わなくてはいけません。
まず高さ4ブロックしか使えないのでは、頭部も作れるかどうか?というところなので、最初に厚みを犠牲にして、幅と高さにブロックを回します。足、胴体、腕などはもう1ブロック分でぺらぺらにします。その上でマジンガーの大きな特徴である胸部の赤い放熱板(ブレストファイアーが出るやつ)と足のつま先に1ブロック分の厚みを与えます。頭部は基本厚み2ブロックですが、これもマジンガーの特徴であるパイルダーが収まる”くぼみ”を表現するために頭頂部は後頭部側へ更に1ブロックを与えます。前後につぶれた楕円形のコップのイメージです。

ちびマジンガー03

頭部の縦側の作りとしては頭頂部1ブロック、その下に眼で1ブロック、口や頬部分で1ブロックの3ブロックで完結させます。これが何とか顔に見える最低の数だと思います。胴体も胸肩で高さ1ブロック、腹で1ブロック、腰で1ブロックの計3ブロック、脚も腿、脛、足部で合わせて3ブロック、全高9ブロックの完全なる3頭身となりました。
腕なんかは胴体脇に張り付いているだけですが、色を変えることで判別がつくようにはなっています。これに足下の台も加えて64ブロック以内に何とか収めました。

ちびマジンガー05

こうしてできたちびマジンガーを、掘り下げたプールの底で再度組み上げます。その更に下には、上向きのとおざけブロックとひっぱりブロックを配置しておきます。これらふたつの効果範囲は、7ブロック×7ブロックですから、厚み最大3ブロック、横幅5ブロックのちびマジンガーを動かすには各々ひとつで十分です。下向きリモートスイッチなどを活用して、地上からとおざけブロックとひっぱりブロックを起動できるように組んでいけば、仕組みとしては完成です。
また、とおざけマグネは32ブロック先まで効果を及ぼし、マグネブロックを遠ざけますので、そのまま起動すると、マジンガーが上空まで去っていってしまいます。この為、台座が上がってきたら、引っかかって止まるようにでっぱりを配置しておきます。

ちびマジンガー04

マグネブロックはひとつのとおざけマグネ(またはひっぱりマグネ)に動かされるとき、どれかひとつでもブロックの動きを阻害されると全体が停止しますので、その特性を利用しています。

見た目の問題として、プール下格納庫の壁をメカニカルなブロックに置き換えて装飾したり、マジンガーがせり上がってくるのと同時に格納庫内のブロック照明が点灯するように、リモコンスイッチを枝分けして回路をつないだりなどの追加の仕上を行って、ようやっと撮影に堪える状況までこぎつけました。

注意点

こうしてプールの開閉、マジンガーの上下を実現したわけですが、実はその後のご使用上の注意、というものがついてまいります。それは

「決して操作順を間違うな。」ということです。

これはどういう事かと申しますと、今回のギミックを動かして元に戻す、という一連の動きをするには4つの工程があるのです。
1.スイッチを押してプールを開ける。
2.四角スイッチを踏んで、マジンガーZを出す。(照明点灯)
3.用が済んだら、スイッチを押して、マジンガーを下げる。(照明消灯)
4.スイッチを押してプールを閉じる。
これらの作業は4つの異なったスイッチを操作することで行われるのですが、この順番を守らないと、マグネブロックが動かなかったり、特に最悪なのは、マグネブロックが思わぬ方向に飛んで行ってしまい、形をとどめなくなってしまうことです。
これはプールを開けないで、マジンガーを上げようとした時が顕著で、プールの一部だけが上空に飛び上がっていってしまいます。これは下からと遠ざけようとするとおざけマグネの作用が、マジンガーとプール底の両方に作用するのですが、両方合わせると移動可能な個数64個を超えてしまう為、(どういう基準かは不明ですが)優先順位の高いブロックだけに作用して、プール底の一部だけを持ち上げる、ということが起こっているようなのです。
誤ってこの事態を起こすと、上空まで行って、マグネブロックを回収し、また作り直す、ということをせねばならず、大変面倒です。実際、この仕組みが完成するまでに、何度も試行錯誤の中で失敗をし続けてきたので、スイッチに近づく際にはセーブをする、という癖がついたくらいです。

この為、スイッチの横には立て看板を立ててあります。

下向きスイッチ

どのスイッチがどの作用をもたらすのかと、その順番を示したものです。私自身は毎回これを確認してからスイッチを押すようにしておりますが、マルチプレイの機能などを利用して、他の方に来て頂いた時には、もう少しわかりやすいアナウンスを用意しないといけないかなぁ、とは思っております。。。

こうして!撮影に必要な建築はすべて終了した(はずです。)
次回はNintendo Switchの機能を利用した今回の動画撮影の実際について書いていきたいと思います。おたのしみに。

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