愛犬は私の一部
小さい頃から動物が好きでした。
でも子供の頃は動物を飼うことができなかった。
1つ目は家が団地でペット禁止だったこと。
2つ目は親が死ぬときを見たくないと言ったこと。
子供の時は親が絶対だったので、私はしょうがなく友達の飼っている動物達や近所の外で飼われている動物に癒されていた。
そうして高校を卒業した後、私は動物の専門学校に行くことにした。
その学生時代に出会ったのが、愛犬でした。
担任の知人が引っ越すため、里親を探しているという話が舞い込んできた。
私は何故か運命を感じた。
そして親を説得し、半ば強引に里親になることに。
犬のことは勉強していたが、飼うことは初めて。
初対面の日。緊張が止まらない。
ペットショップに預けられていたのでバックヤードに通された。
一匹でちょこんと座っている。
「はじめまして。今日からよろしくね」
見向きもしない。不安そうに耳を伏せ、目がウルウルしている。
車で家に向かう道中、ずっと不安そうに鳴いている。
15年経った今でも忘れられない日である。
愛犬が1歳3か月で家族になって、今はもう16歳過ぎました。
立派なおばあちゃんです。
この15年間楽しいことだけじゃなかった。
まず、お金のこと。
ペット保険に入っていますが、保険料に加え、医療費、食費、日用品等を含めると今日までかかった金額は300万円を超える。
愛犬は何度か病気になり、医療費が凄まじいことに。
今も薬やサプリメントなど毎月2万円以上の支出がある。
これも愛犬の為と思えば、ためらいもなく払う私。
お金のことより私が不安なことは、愛犬がいつ倒れるかわからないこと。
私が仕事中に二度倒れた愛犬。生死を彷徨いました。
なんとか生きてくれたけど、それから愛犬を一人にすることをなるべく避けています。
仕事の契約が終了してから1年、愛犬を一番に考えて生活することにした。
まず仕事をする時は短時間勤務。
出かけるときはカメラ設置し、頻繁にチェック。
後悔しないように愛犬との時間を大切にしている。
ありがたいことに、旦那も理解してくれている。
楽しいことだけじゃないけど、やっぱり一緒にいると幸せなんです。
飼い主として最期のときまで一緒にいる。看取ることが一番大切なこと。
愛犬に最後にありがとうと伝えたい。それが目標。
愛犬の介護をする毎日が幸せで愛おしい。
私のところに来てくれてありがとう。
これからも伝えていくよ。