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コロナ禍でのイギリス留学、帰国?留まる? #1 募る不安と怒涛の1週間

ずいぶんご無沙汰しておりました。この間も過去の記事を読んでくださっている方がいらっしゃり、特に娘(底抜けにポジティブなことから通称ポジちゃん)のイギリス留学までのストーリーに関心を持ってくださっているようなので、その後の激動?を綴りたいと思います。

迫りくるコロナの猛威、募る不安

中国から広まった今回の新型肺炎。しかし今年の2月までは根拠のない、「私たちは大丈夫」という気持ちがありました。けれど、その猛威は見る見る韓国やヨーロッパに広がり、その時点ではイギリスは感染者が一人、という状況でしたが、それが3月に入り、50人が100人になり、150人になり・・・。ものすごい右肩上がりのカーブを描いて増えていく。それに加えて謂れのないアジア人への差別発言、そして暴力行為など、私たちも観光で訪れたロンドンのオックスフォード通りでも起きており、不安は日に日に募っていきました。

幸い娘の大学はロンドンから特急で2時間半の長閑な地域だったこと、ポジを慕ってくれるイギリス人のお友達に守られていたことで、幸いにも差別的な経験はなかったようですが、周りからは大学の授業でアジア系の学生が座っていると、サーっと周りに人がいなくなるといった話も聞こえてきていました。いつ、そんな差別が娘にも降りかかるかわからない、同じ代理店を通じて時期に行った日本人の友人たちも次々と帰国を決め始め、不安は募っていきました。

3月16日、大学がオンライン授業を発表!

大学の授業はどうなる?帰国して単位はどうなる?そんな不安も同時によぎりましたが、そんなことよりも有事のとき、完全にアウェイになることを考えると、学校のことよりも身の安全を。と帰国するように伝えようと思った矢先、大学が早々にもオンライン授業への切り替えを発表してくれました。3月16日、月曜日のことです。帰国するならば、2年生には別の寮に引っ越す予定だったので、身の回りのものはストレージという一定期間荷物を預かってくれるサービスを利用しなければならない。最低でも色々な段取りに4日はかかるとのことで、3月21日、土曜日の便を予約しました。親としては月曜日から土曜日まで、長い一週間に感じられました。当の本人はストレージに預けるもの、帰国時にパッキングするものの選別や、ストレージ業者とのやりとり、ヒースロー空港までの移動手段など、いかばかりの不安の中、やることが盛りだくさん。目まぐるしく日々が過ぎていったようでした。即帰国便を予約したのが幸い、日本への便は争奪戦のように日に日に満席となっていきました。留学生が多い中国人は、帰国便が高騰し、争奪戦に敗れた子は留まることを余儀なくされるというケースもあったようです。

帰国便は予約したものの、本当に飛ぶのか?無事にヒースロー空港まで移動できるのか?不安は尽きません。娘とのやり取りで、ロンドンまでは電車の方が感染リスクが高いということ、また、娘の寮からだと、帰国日にロンドン異動では飛行機の出発時間に間に合わないことから、深夜バスを利用するという連絡が来ました。

深夜便??若い女性一人で乗って治安は大丈夫?そのバスは本当に定刻通り来る?色々な心配が募り、電車で前日までにヒースロー空港の近くまで移動し、ホテルで一泊する提案をしましたが、友達にも深夜バスを利用した子がいるしとのことで、強い意志を持って「私は深夜バスで行く!」という決心のメッセージをもらい、ポジを信じ、その決断に託すことにしました。無事に日本帰国なるか?




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renaître
『好き』を仕事にするために、始動し始めました。まだまだ卵にもなりかけてない構想ですが、徐々にnoteでも公開して行きます!