【2019年夏コミ(C96)】カップリング表記ランキング(超暫定版)
こんにちは。毎コミケ恒例、カップリング表記統計の時間です。もう明日から夏コミというギリギリのタイミングですが、調べ終わったところまでで、C96のカップリング表記事情を集計してみました。(暫定版なので作品別と表記別のみ)
◆調査範囲
いつも通りコミケカタログのサークルカットから目視でカップリング表記を抜き出して集計しています。今回は夏コミの新刊を優先していたので、カップリング表記の多い1日目と2日目(合計16,224サークル)のみの調査結果となっています。ただ、この範囲でも前回のTop10作品は全て含まれていますので、大きくはブレないと思われます。
◆作品別表記数ランキング
令和になってもやはり強い。『刀剣乱舞』が2015年冬からの8連覇!もうこれを見た審神者のみなさまは「V8を讃えるポーズ」を取られていることと思いますが、これはコミケ史に残る大記録です。
これまでの記録は↓のようになっています。
【カップリング表記ランキング連覇記録】
『キャプテン翼』9連覇(1985冬~1989冬)
『鎧伝サムライトルーパー』8連覇(1990夏~1993冬)
『SLAM DUNK』9連覇(1994夏~1998夏)
『テニスの王子様』7連覇以上(2002夏~調査中)
これまで確認できている中では9連覇が最長ですので、冬コミもこの勢いが続けばあの同人の歴史で必ず語られる『キャプテン翼』や『SLAM DUNK』と並ぶことになります。しかも作品数も多く、トレンドの流れも早いこの時代での記録というのがすごいですね。
ここで少し宣伝ですが、夏コミの新刊『平成カップリング表記史(仮)』でコミケ開催別のデータを掲載しているので、歴史についてはこちらをご参照ください。(画像は概況で、別ページに開催別の詳細データがあります)
サークル「あまあまくろにくる」3日目(日)西2ホールく-07aです。
少し話がそれましたが、今回は上位6作品までが前回と同じで、あまりトレンドの変化は感じられません。そんな穏やかな空気の中、大きくランクアップしてきたのが『ヒプノシスマイク』。昨年の春夏頃にブレイクしたと思いますが、冬コミの申込みに間に合っていなかった分、今回アドレナリンをパンパンしてきた感じです。
◆カップリング表記ランキング
「カップリング表記」のランキングです。「カップリング」のランキングではありません。表記がどう書かれてるかに注目しています。前回も引き続き「ヴィク勇」が王者の貫禄を見せつけていましたが、『名探偵コナン』が単独ジャンル化して勢いのある「赤安」との頂上対決の行方は。
はい、令和最初も「ヴィク勇」!解散!!
前回の冬コミ記事から半年たっても公式からの供給がほとんどない永田農法的状況の中、これだけの熱量を維持しているのは素晴らしいですね。ただ、今年は劇場版という「約束された勝利の収穫」(ナガタカリバー)が待っているので、これからの展開も楽しみです。(8月になってもまだ上映日が発表されていないのは気になりますが)
一方で前回の92表記差から一気に詰めてきた「赤安」ですが、『名探偵コナン』の単独ジャンル化もあってか勢いを維持しています。ただ直近としては「安コ」「降新」「降風」などにも勢いがあり、「赤安」突出型から手広く構える形にジャンル全体が変化していっています。特にコナンは毎年の映画の内容や原作の展開などでリアルタイムにトレンドが変わっていく作品なので、まだまだ予断を許さない状況です。
それと注目は8位の「牧春」。おそらく19年ぶりのドラマジャンルからのランクインです。現在調査した中で確認できる最後のドラマ作品表記は、2000年夏コミの『踊る大捜査線』で「青×室」が8位でした。『おっさんずラブ』も今年、というか今月に劇場版が予定されているので、新キャスト含めてさらにどう展開していくのか楽しみです。
◆今後の予定
そろそろタイムアップなので今回はここで公開します。まだまだ調査が途中なのと、たくさん書き足りないことがあるので、3日目・4日目の調査と、コミケでの現地調査、米沢嘉博記念図書館での見本誌調査を経て、完全版をどこかでupしたいと思います。
それではみなさま、よい夏コミを!