目次
● はじめに
● なぜプラスチックを減らしたいのか
● プラスチックの現状
● リサイクルの現状
● 夢を発信した理由
● それぞれの取組
● そして僕たちはどうするの?
● 最後に
はじめに
「水筒をめちゃクールに流行らせる!」という夢を語ったタロアウトです。
なぜ水筒なのかといえば、ペットボトルやプラスチック容器のゴミを減らしたいのです。
ただこれまで、プラスチックの何が問題なのか(バイオプラスチックとか再生プラスチックなどもあるし)自分自身きちんと説明できないなと思ったり、ペットボトル会社や飲料メーカーに対してノーと言うつもりはまったくなく、環境省のアンバサダーでありながら、この問題について発信することをずっと避けていました。
しかし、「水筒をめちゃクールに流行らせる!」という夢を発信した直後というタイミングで、NHK クローズアップ現代+で、プラスチックごみの問題について分かりやすく説明された特集があったので、その内容を踏まえて、夢の理由を整理したいと思います。
なぜプラスチックを減らしたいのか
プラスチックは非常に強く腐敗しない化学物質なので、何百年という単位で地球上に残ります(それが長所でもあるわけですが)。
摩擦や紫外線などで割れて破片になった5mm以下になったものをマイクロプラスチックと呼びますが、これもプラスチックに変わりありません。加えてマイクロプラスチックは有害物質が付着しやすいと言われています。
そのマイクロプラスチックを海洋の生物が食べ、その生物を人間が食べることで、海洋生物に限らず、人体への影響が懸念されています。
海外の大洋の話と思いがちですが、最近の調査で、日本の河川でもマイクロプラスチックが見つかりました。
更に、ついに人からも、一人あたり最大で9種類のマイクロプラスチックが見つかりました。(日本やヨーロッパなどの8人の便を調査し、全員からマイクロプラスチックを検出)
既に人間のうんちからマイクロプラスチックが検出されているとは驚きです。
プラスチックの現状
世界でのプラスチック生産量は、1990年から2015年の25年間で、約3倍に増加しています。海のプラスチックゴミは、2050年にはすべての魚の重さを超えるという予測もあります。
日本では、ペットボトル一人あたり年間178本(日本全体277億本の出荷量より)、ほぼ2日に1本のペットボトルを利用しています。
気づいたらペットボトルだらけの風景になっているなと感じていましたが、実際に猛烈な勢いでプラスチック、ペットボトルが生産されているのですね。
リサイクルの現状
ペットボトルのリサイクル率は8割と進んでいるように見えますが、多くは繊維や卵のパックなど一度限りのリサイクルで、ペットボトルからペットボトルという何度かリサイクルできているのは、1割です。
もっとリサイクル率を上げればよいのですが、プラスチックごみを輸出してリサイクルしていた分が、2017年12月に中国がプラスチックごみの輸入を禁止し輸出できなくなってしまったことを発端に循環が乱れ始めました。
輸出していた分を国内でリサイクしようにも、海外に輸出していたような汚れていたり劣化しているプラスチックゴミをリサイクルできる施設が足らなかったり、焼却施設も足らなくなり遠方の施設まで運ぶため輸送費が高くなったり、それが理由でそもそもリサイクルごみを引き取ってもらう費用が上がったりしています。
クローズアップ現代+では、2017年の中国へのゴミ輸出禁止を受けて2018年5月に同じ問題を取り上げましたが、この半年で、国内のリサイクル業界の状況はますます悪化しているとのこと。
夢を発信した理由
そんなわけで、プラスチックごみについて改めて考えるだけでなく、行動に移す段階に来ていると、個人的に思うようになりました。
更に言えば東京2020を迎え、日常生活のごみに加えものすごい量のゴミが発生するでしょう。祭りの後にゴミ拾いをしようという日本人の文化ももちろん素敵ですが、それでは追いつかないゴミの量に対して、ゴミを減らす努力が文化として広がったらより良いなと思うようになりました。
それぞれの取組
既に、世界や日本、官や民、たくさんの脱プラスチックの取り組みがされています。
スターバックスはプラスチック製ストローを2020年までに全面廃止へ、コカコーラはペットボトル50%を2030年までにリサイクル素材へ、マクドナルドは2025年までに容器包装をリサイクル素材へ変更していく発表がされています。
デニーズでは、ドリンクバーのプラスチック製ストローが40店舗で原則廃止され、現在は試験的であるものの拡大を目指しているそうです。大戸屋でも同様の動きがされ、ストローに限らず他のプラスチック容器についても見直しを検討中とのこと。
セブンイレブンでは、東京と埼玉の300店舗にペットボトル回収機設置が設置されているそう。サントリーでは、使用済みペットボトルから再生したペットボトルを使用しているそう。現在は販売量の2割。(もっと促進したいが前述の通り、リサイクルの現状は破綻寸前のためなかなか進まない)
そして最近ニュースになりましたが、環境省も新たな方針を打ち出し、レジ袋の有料化の義務化を検討しています。
こうしたたくさんの活動によって、今確実に社会は変わりつつあります。
そして僕たちはどうするの?
こうした中で、僕たちはいったい何ができるでしょうか。
リサイクル率を上げるために、ペットボトルをリサイクルに出す際には、きちんと洗うことができるかもしれないですし、外出先で出たペットボトルはその場で捨てるのでなく、家まで持ち帰って洗うことができるかもしれません。
そもそも、これ以上プラスチックの生産量を増やさなくても良いような選択を少しずつすることもできるかもしれません。
「水筒をめちゃクールに流行らせる!」という夢は、
まあそんな難しいことは頭の片隅においておいて、クールだからという理由で水筒を持ち歩きだしたら、気がつけばペットボトルを買う量が3日1本に減ってみたり、その分ペットボトルを洗って捨てる手間をかけることができたり、
そんな風にしてたら、僕のうんちからマイクロプラスチックが出なくなった!というハッピーな循環に無理せず自然となっているといいな、という願いを込めました。
最後に
わずか半年で国内のリサイクル業界の状況が悪化したりと、環境に対する問題は、常に変化しています。プラスチックやペットボトルに関する問題も、近い将来、新しい発見とともに解決するかもしれません。偉そうに書いてしまいましたが、僕自身も、日々、これが正しい内容なのか否か、悩みながら発信しています。
だけれど、水筒って、ゴミ捨てる手間ないし、蓋できるから持ち運べるし、保冷保温できるし、ホント便利なんですよ〜!って、これは間違いない!
だからあなたにも、水筒、ぜひ使ってもらいたい!
結局、夢の理由は至極シンプルなのでした。
ありがとうございます
#おでかけのおとも
#ごみダイエット
#ゆるく続ける
#森里川海
#マザーアース
@mother_earth_project
#coolchoice
#クールチョイス
@nhk_kurogen
#クロ現プラス
#廃プラスチック
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?