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#47 奈良女子大学附属小学校の学習発表会に参加して②


前回は、大きな単元の流れを紹介しました。
今日は、独自学習と相互学習について。


個の学び<独自学習>

子どもたちは自分の好きな問いについて独自学習をしたり、学級の課題に対して独自学習をしたりします。
独自学習の様子を見ることができませんでしたが、相互学習に向けた一人学びとして考えることができる

発表会でよく出てきたワードに、
・自律的に学ぶ子ども
・自分一人で学ぶ子ども
・新しい時代を生き抜く子ども

がありました。
自分一人で学習する力を身につけさせるために、まずは、自分でやってみる時間をしっかりとる
教師は、少しでも自分で考えられた子どもたちを価値付けていく。

これを6年間繰り返すことで、自分で学習する力が育っていく。まさに文化です。

集団の学び<相互学習>

独自学習が終われば、それを共有する相互学習が行われます。

僕も、一人学びをして交流する時間をとっていました。教師として学習のねらいをもっているので、深めたいポイントも決めてあります。
子どもの発言を聞きながら、「ここだ!」と言うタイミングで深掘り、拡散した学びを焦点化させていきました。

しかし、奈良女は違います。
そもそもの相互学習の意図が違います。

相互学習は、友だちの「見方・考え方」を身につけ、自分に生かす時間です。

つまり、相互学習が終われば、友だちの見方・考え方を使って、独自学習をしていくことになるのです。


ポイントは、独自学習→相互学習→独自学習→・・・

公立の学校でも、一人学びをして共有して深める流れはあったと思います。
しかし、奈良女は圧倒的な時間の余裕をもち、さらに独自学習に戻して自分で考えていく。1回目の独自学習とは異なり、友だちの見方や考え方を吸収した状態となる。そのため、自然と読む視点が変わっていく。

最後の対談でも話になりましたが、
教師が圧倒的にゆとりを持つ。時間軸・空間軸において。
子どもたちの「やりたい!」を認め、試してみるように伝える。

こんなエピソードが。
たけのこを持ってきた子どもが、「育てたい!」と土に埋めて水をあげたいと言い出したそうです。
担任の先生は、もちろん、「やってみよう!!」と言った。
たけのこを土に埋めて水をあげた。

結果、腐って腐敗臭が・・・・
すぐに撤去されたそうですが、子どもは「どうして育たなかったのか?」と新しい疑問が湧いていそうです。


奈良女子の学習法は、圧倒的な教師のゆとりの上に成り立っていると感じました。
子どもたちの意見を受け止め、試してみる。それを価値づけていく。
公立の小学校でもいかせることがありそうです!!

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