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#77 和歌山大学教育学部附属小学校の研究大会に参加して学んだこと③
昨日、11月2日土曜日に和歌山大学教育学部附属小学校の研究大会に参加してきました。その学びの第3弾です!
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第6学年 歴史 あの人とイシン伝心 江戸時代を終わらせたものとは?
6年生の授業を参観しました。子どもたちの疑問や学びの文脈を大切に、単元が進められていました。ある子が、「時代は変わらないままの方が危ない」という考えを持ち、議論がさらに深まったらしい。そこから、変わらなくて良い派と変わった方がいい派に分かれた議論が行われた。その後、戦国時代の信長と秀吉のリーダー像に迫り、最後に江戸時代に突入する。
なぜ江戸時代は滅んだのだろう
抽象的な問いだが、この問いに向かって一人学びを行い、学んだことを発表する会だった。外から見ていると、発表会のようなもので、子どもたちがお互いに干渉する(他人の意見を聞いて付け足ししたり反対したりする)ことはなく、さらっと流れていく感じがあった。
根拠として資料を使う子も少なく、言葉が飛び交う一時間となった。教師は子どもたちの意見を板書に整理していくことが9割。たまに「それってどこからわかるの?」と根拠を問う場面があった。
でも、子どもたちの凄かったところは、自分の経験に落とし込んでいる子がいたことだ。エージェンシーを目指す中で、自分の経験や体験と繋げることが大切だと言われていた。歴史的な事象を自分の生き方に変換している子が多くいたことには驚いた。
ある子は、坂本龍馬の生き方に感動していた。その子は、龍馬の残した名言に注目し、自分の経験に繋げていた。
着地点はどこか
事後研での大きなテーマ。子どもたちの話し合いの着地点はどこだったのか。
深まる場面はどこだったのか。
資料などを提示した方が、言語だけだとわからない子への視覚支援になったのではないか。
授業者の中では、最後に「この後、どんな社会になったら、江戸幕府は滅んでよかったと思う?」と発問する予定だったらしい。
しかし、子どもたちの姿を見て、今日は自分の意見を語り合う時間にしたい!という思いを持ったそうだ。
子どもたちを見て、学びの流れを変える。自然な学びの中にこそ、子どもたちの真の学びがあるのではないかと感じました。