福地充洋

お空のキャンパスに、毎日毎日、空模様を描き続けてんいる地球さん!私はあなたの様に、ひっきりなしには描き続けられないけれど、日々の歩みの中、心に実った果実を漫画というジャムにして、みんなに味わってもらいたいんです。(なんて書くとポエムチックな女の子みたいだなぁ。)

福地充洋

お空のキャンパスに、毎日毎日、空模様を描き続けてんいる地球さん!私はあなたの様に、ひっきりなしには描き続けられないけれど、日々の歩みの中、心に実った果実を漫画というジャムにして、みんなに味わってもらいたいんです。(なんて書くとポエムチックな女の子みたいだなぁ。)

最近の記事

県立図書館と司書さん

 最近、漫画を描く為の参考文献は、県立図書館まで足を運ぶことが増えてきました。それは、ただ単に市立図書館と比べて本の数が多そうだからというよりも、そこには、司書さんが居るからなのです。たまたま、仕事の用事で県立図書館へきて、司書さんの存在を知ってからは、自分一人で探し回るよりも、司書さんに探している本の特徴を伝えると、懇切丁寧に条件に当てはまる本を即座に探し当てて下さることを知りました。  県立図書館と司書さん、これからもよろしくお願いします。

    • 77話。なんか、少し閃いた…!

       森村誠一さんの本は、私の中の「老い」に対する無知から生じる漠然とした不安感を、だいぶん取り除いてくれました。そうしたら、その靄の向こうにある物が見えてきました。(まだ、1000ピース中の1ピースくらいしか見えてないのに、大げさ過ぎるかな…。)

      • 「老いる意味」著者・森村誠一

         図書館から借りていた本を、少しずつ読んでいましたが返却日となり、さよならをしました。前から立ち読みしていて、気になっていたのがこの本です。有名な、推理小説作家の身に起こった「老い」は、認知症と老人性鬱をも発症。思い出せない言葉を、「まだまだ小説を書きたい」との一心でとにかく、新聞のチラシに書き留めて、部屋中に張り付けたとの事。そして、辛い闘病生活から、復帰されました。まだまだ読みかけですが、引き込まれていく一冊です。

        • 自分にとっての漫画とは

           私にとっての漫画とは、空の様なものです。常に新鮮だけど、どこか懐かしくて、ずっと眺めているといつの間にか溶け込むような世界。  劣等感の塊だった小学生のあの頃、私にとって絶望をくいとめた希望であり、闇を照らす光であり、自分の存在を肯定できる数少ない鏡でした。  大人になってからも、運命の歯車が狂って、仕事で辛くなっていた時、私の運命を大きく救い上げてくれたのも漫画でした。

          老いを考える

           住人さんの中には、老いを感じる方も出てきています。すなわち、それは親御さんやご家族の老いでもあります。また、50代半ばに差し掛かっている自分の事でもあります。何冊かの関連文献に目を向けると、老いを恐れるよりも、むしろ、人生の最終章を受け止めて、どう楽しみ生きるかを考える事を提案されていました。重いキーワードではありますが、病気も含めて、その現実は避けて通れないならば、それもひっくるめて受け止めて、その中でどんな生き方をするか考えていかないといけません。  このテーマは自分

          老いを考える

          持ちつ持たれつの関係

           人と人との関わりにおいて、どちらか片方だけの一方通行で与える事は無く、必ず相互に持ちつ持たれつ(ギブアンドテイク)の関係になると思っています。例えば、福祉におけるサービスの提供者と利用者においても、賃金の事をはぶいて考えてみると、サービスを必要とする人がいて、初めて提供者が必要となるのです。そこをはき違えると、上から目線で傲慢なとんでもないサービス提供に陥る事にもなりかねないです。あくまで、「やってあげている。」のではなく「やらさせてもらえている。」のです。(自戒の念も込め

          持ちつ持たれつの関係

          バンクシー展

           6月19日(土)19時の予約だったため、閉館まで1時間しかなかった。 私がバンクシーを知らなさ過ぎた。「壁に落書きをする人」という程度の認識だったが、実際には大きなビルの壁面に描かれたものや、さらに平面の絵画だけではなかった。立体的な人形やら、トラックに家畜のぬいぐるみをたくさん乗せて、動物の悲鳴の音を流しながら、2週間、ニューヨークを走らせたり、映画を作ったり、ディズニーランドを皮肉った「ディズマランド」(不愉快な場所)という展覧会と遊園地を掛け合わせたイベントを行った

          バンクシー展

          住人さんにとってのストレス発散は…。

           私が働いているGH(グループホーム)の住人さんの場合、重度の方の場合、本人の意思表示はあると思うのですが、スタッフがまだ汲み取れる事が限られていてしまう場合が多いです。 また、過去においての外出の経験も非常に限られているため、本人にとっての経験した事の乏しさもあるかと思います。そこには、本人への情報提供といった事もすごく大事な仕事の一つだと思います。  さらに、日中の生活介護事業所で働いても、工賃がかなり安いため、ご家族が健在で、ある程度のお小遣いを賄って頂ける場合は、

          住人さんにとってのストレス発散は…。

          私たちはみんな地球人

           のはずなのに、なぜか、多様性を嫌い排除したり、争ったりする人類。そんな人類だから、多数派は少数派を異質だと勝手に決めつけて差別してしまう。時に、多数派は、自分たちを健常者と呼び、少数派を障がい者と呼ぶ。  しかし、人類が昔から滅びずに存続してこれた理由の一つには、人類に多様性があったおかげだとのことです。昔から、コロナのような疫病が流行っても、一種類だけの体質だとすれば、その体質が疫病に弱かったとしたら全滅してしまいます。しかし、多様な体質の人がいたおかげで、疫病に負けな

          私たちはみんな地球人

          言葉を話さない人の気持ち

           私がGH(グループホーム)で働いてきて、一番出来てないのが言葉を話さない人の気持ちを汲み取る事だと思います。過去に絵カードや写真カードを作ってみたりしましたが、まだまだほんの一部でした。「Mさんの気持ち」や「とにかくやってみよう!!」、「思い煩いから解放される時間」などの取り組みもしましたが、そこまででストップしています。Uさんの「目は口ほどには物は伝えられない」の話しなど、もやもやした状態が続いています。 介助用品や福祉機器は、目まぐるしく発達していると思いますが、私は

          言葉を話さない人の気持ち

          共鳴

           ドラマを観て、一番感動するのは、共鳴した時です。私も漫画を通して、皆さんに一番伝えたいことは、共鳴です。しかし、感性はひとそれぞれ異なることもあるので、押しつけになってはいけません。 しかし、知的障がいを持つ住人さんと関わってきて思う事は、障がいがあってもなくても、変わらないんだという事なのです。その事を、世間に知ってもらわないと、差別や偏見はなくならないと思い、こうしてアウトプットしています。 (第21話 真姿編 Mさんの気持ち(その⑤))より

          友達

           言葉を話さないKさんが、新しいGH(グループホーム)の生活では、生まれてから30年数年ずっと暮らしてきたお家を出て、ずっと一緒だった家族から離れて、新しい場所で、他の住人さんや初めて知り合うスタッフとの関係を構築して、新しい暮らしを始めなければなりませんでした。家族ならわかってくれてきた事も、全くわかってくれない。 そんな中で、小さい頃から、変わらないで、ずっと一緒だったくまちゃんが唯一の安心できる友達でした。 (第52話 友達の巻)より

          福地がんばれ!!

           これは、だいぶん以前、法人内のMホームでの団らん時の出来事。 テレビのプロ野球の中日対広島の中継をみて、地元の中日を応援していたとの事。その時、相手の打者に福地という選手が立つと、 ここだけは敵のチームだけど、福地選手を応援しよう!!となったそうで、みんなで、 福地がんばれ!!福地がんばれ!! と応援していたと、その場にいたスタッフから聞いたことがあります。それを聞いた時、私は目頭が熱くなりました。 普通に聞くと、「はあ~?」って首をかしげる話しかもしれませんが、

          福地がんばれ!!

          焦燥~インとアウトの狭間で~

           現在、せわにんじゃ~!の新作を描くために、県立図書館で借りてきた参考文献を少しずつ読んでいます。何となく、自分の内にボヤっとあるテーマである「老い」を、参考文献による情報をインプットしながら、自分の働く事業所での現状との化学反応(?)が起こる事を期待しつつ…。 毎回、同じ方法で描いているかというと、そうでもなくて、その時々のインスピレーションの赴くままに…なんて言うと格好良く聞こえるが、実際はいい加減に、適当にマイペースで描いていましたが、今回はnoteにコンスタントに発

          焦燥~インとアウトの狭間で~

          せわにんじゃ~!第77話を模索中!?

            ただ漠然と「老い」についてを描こうと思いました。 あらためて、自分の持つ「老い」のイメージを頭に浮かべてみると、 ギョッとするほどマイナスな事ばかりしか思い浮かんできませんでした。 近くの図書館が休みだったため、近くにある本屋で「老い」に関する本を 3冊ほどパラパラめくってみると、1冊目は、人間はなぜ死ぬのか?をいろい ろな角度から書いた本で、AIとの付き合い方まで書かれた本でした。 2冊目は著者の実体験から老いの形をかたどってみた本でした。 そして、3冊目

          せわにんじゃ~!第77話を模索中!?

          世話人の仕事

           世話人の仕事は、1日のスパンだけを見ると、同じことの繰り返しをする様に思いがちですが、それを1か月、半年、1年、……10年、一生とスパンを長く考えた時、1日では見えなかったロマンのある仕事が見えてきます。住人さんの人生(一生)というくくりで考える時、自分に置き換えて考えてみたら、よりいっそう見えてくるのではないでしょうか?どうか、住人さんに寄り添い、どんな人生を送りたいか、夢や希望を語り合ってみてください。 第11話「世話人という仕事」より

          世話人の仕事