考察型オタクが解説するタロットのしくみ:大アルカナは「ジャンル」
目指すはゲームの方のタロット使い(オタク特効)!けいです
タロットをなんとなーく知ってるという人なら、大アルカナとか小アルカナなんて専門用語を聞いたことがあるかもしれません。今回はその大アルカナに何が描いてあるのか?なぜ必要なのか?がちょっとイメージしやすくなるかもしれない話。
大アルカナの「大」は懐の広さにあり!
タロット界のスタメン、大アルカナは22枚で構成されたチームです。通常の占いでは入門としてこの大アルカナのみを使った占いがオススメされることもあります。が!この大アルカナ、実は注意点がひとつあります。それはこのカードたちが示す意味の「スケール感」の大きさです。
オタク的比喩表現で説明すると、大アルカナとは「ジャンル」です。「メガネ萌え」とか、「制服萌え」とか、「廃墟萌え」とかそういうスケール感と捉えてみてください。
メガネ萌えにも「知的キャラ」とか「オタクキャラ」とか「オンオフ分けてますキャラ」とかあるし、かわいい・かっこいい・影がある・おとなしい・クールとか、いろんな印象や表現がありますよね。そういうのを全部ひっくるめた上での「ジャンル」とイメージしてもらうといいと思います。タロットは基本的にこういう作りなんですが、中でも大アルカナは対象(人物/出来事)の根底にある性質・気質・本質といった、枠組みのようなものが示されている印象ですね。
実践で大アルカナが出た時の手堅い構成
私が実践の際に大アルカナを見つけると、それをそのキャラやエピソードの軸ともいえる重要な要素として見ることが多いです。例えば「(大アルカナ)のような人物が(小アルカナ)な状況にある」とか、「(大アルカナ)な物語テーマで(小アルカナ)なハプニングが起こる」といった構成を考えたりします。大アルカナはそのキャラが本来持っている魅力やパーソナリティの主軸となる性質だったり、この物語に通底する状態・感情であるとまずは見てみるわけです。
大アルカナは枚数が少ないぶん、より包括的な意味を持った「概念」って感じの役割だと思います。懐が深くテーマの中心に持っていきやすいカードなので、推し占いでは一枚出ると嬉しい頼れる存在。大アルカナ抜きで占う!というのはあまり聞いたことがないのも、こうした軸をあえて隠してしまうようなものだからかもしれませんね。
…とはいえ、少ない枚数のタロットでは「大アルカナが一枚も出てこない…」なんてこともしょっちゅうあります。なので次回はタロットの大部分を占めるグループ、「小アルカナ」について解説してみようと思います。乞うご期待!