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同性のパートナーとの暮らしとか 女性だけどメンズ服が好きな話とか、 日々思ういろんなことを書いてます🙆🏻‍♂️🏳️‍🌈

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同性カップルの、ふたりで一緒に生きていく宣言みたいなもの

昨年の11月23日、 わたしと彼女はフォトウェディングをした。 風が秋めいてきて、 ふともうすぐ1年が経つんだと気がついた。 あの頃は幸せすぎて、なかなか文章にもできなかったから、もうすぐ1年が経とうとしている今、そんな、幸せすぎた時間を、書き記しておこうと思った。 🔶🔹🔶🔹🔶🔹🔶🔹🔶🔹 “ 結婚” フォトウェディング といっても、わたしたちにとってそれは正式な結婚ではない。 わたしたちは同性同士のカップルだし、 わたしも彼女も、「結婚」というものに懐疑的で、あま

    • 生きること

      小さい頃からよく、 「生きづらそうな子だ」と大人に言われた。 言った相手はわたしがまだ意味もわからないと思って言っていたのかもしれないけど、 その言葉の意味が、しっかりとわかる前から その言葉だけがずっと自分の頭の中に残っていた。 その言葉の意味がわかるようになってからは、 その言葉に苦しめられた。 自分の中に抱く「生きづらさ」と しっかりリンクしてしまったからだ。 自分から見た「生きづらさ」と 人から見た「生きづらさを抱える人」という印象とに 二重で苦しめられた。

      • 帰省のたびに

        来年は父の干支だからと、 かわいい辰の置き物を買って実家に帰った。 変わらない我が家を見渡しながら、 ふと、次の干支のときはもう84歳なのかと驚いた。 今と変わらない、なんてことはないだろう。 今だって、変わらないわけではない。 変わらず新幹線の駅に迎えに来てくれるけど、 手を振っても近づいて行っても、 もう母は気づいてくれない。 エスカレーターをおりて改札口に近づくと まっさきに気がついて手を振ってくれていた母は、 あれはもう10年以上前の記憶だろうか。 寒そうだ

        • 映画『怪物』を観たLGBTQ当事者のごく個人的な感想

          𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸 このnoteは、映画『怪物』の核心部分に触れています。まだ観ていない方はご注意ください。あとあまり好意的な感想を言っていないので、見たくない人もお気をつけください。 たしかにおもしろかったし 観たあとにこれだけ考えられる、考えたくなる作品って多くあるわけじゃないと思う、思うけど……って感じの話です。 分析というよりはただの感想です。 𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸 久しぶりに映画を観に行った

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        同性カップルの、ふたりで一緒に生きていく宣言みたいなもの

          あなたの手を

          昨年大叔母が亡くなってから、ずっとnoteに書こうと思ってるんだけど、もしかしたらこれは、誰でも見られるような場所でオープンにするような話じゃないのかもしれないと思って、ずっと書けないでいた。 だからとりあえず、公開するかしないかは置いておいて、ここにつらつらと書いてみようかと思った。 大叔母は父方の親戚なんだけど、我が家は父方の実家との折り合いが悪い(というか父が縁を切ってる)ので、わたしにとってのおじいちゃんおばあちゃんはずっと1組しかいなかった。 父の実家に行った

          あなたの手を

          家族との関係に悩み続けた自分が迎えた穏やかな帰省と、彼女と彼女の家族と出会って考えたこと

          今年の帰省は、心穏やかだった。 それは自分にとって、とてつもなくうれしくて、奇跡みたいだと言っても、言い過ぎじゃないはずだ。  2022年はいい1年だったけど、 そこからの2023年の幕開けがこれだけ穏やかとは。 いつからか、帰省は自分にとって、心にすこし重さを感じる行事になっていた。 親の前で「いい子」でいてしまう自分、親からの「女の子であってほしい」という期待、たぶん両親から受け継いで似ているところはいくつもあるだろうにいつの間にかずいぶんと好みもタイプもちがって

          家族との関係に悩み続けた自分が迎えた穏やかな帰省と、彼女と彼女の家族と出会って考えたこと

          四畳半タイムマシンブルースとともに時をかけるわたしの記憶

          今、これを書いているのは夜中の3時30分 こんな時間に起きていると、大学生に戻ったみたいだ。 久しぶりに彼女と連休で 今日は3日目。 楽しい1日を過ごして、美味しいものを食べて お風呂に入る前に力尽きて、起きたらこの時間。 彼女と、吉祥寺アップリンクに、映画「四畳半タイムマシンブルース」を観に行った。 大好きな作家、森見登美彦と 大好きな劇団ヨーロッパ企画の劇作家、上田誠の 「悪魔的融合」 観に行く前から楽しみだったけど、 観終わって劇場内の灯がついて、ぱらぱらと人が

          四畳半タイムマシンブルースとともに時をかけるわたしの記憶

          ELLEGARDENがいなかった16年

          大好きなバンドが、16年ぶりに新曲を出した。 16年というとちょうど自分の人生の半分だ。 そう考えると、ずいぶん不思議な感覚になる。 気持ちのいい休みの朝に、新曲を聴いた。 そうしたらいろんなことを思い出したので、ここに書いておこうと思う。 ✱ ✱ ✱ 初めて聴いたのは、高校生の時だった。 友達がおすすめの曲を集めたMD(なつかしい)をプレゼントしてくれて、その中に入っていた。 その友達は、自分と同じように男の子みたいな格好をしていて、髪型もいつもかっこよくしていて、

          ELLEGARDENがいなかった16年

          耳をすませばとあの夏の日

          金曜ロードショーで「耳をすませば」をやっていた。 ジブリのCMが流れ出すと、夏がきたなと思う。 それはいつからだろう。 10年前、まだ大学生だった時も、 夏の金曜ロードショーはジブリだった。 2年生の夏。 寝る時間もその日の予定も、 なにもかもが自由だった時。 ある人への叶わない思いを ひそかに抱えていた時。 ✱ ✱ ✱ あの年も、トトロと耳をすませばどちらも放送していた。トトロは、好きだった人と見た。 間接照明の薄暗い部屋で、ふたりで見た。 2時間くらいで終わっ

          耳をすませばとあの夏の日

          わたしが舞台にハマったとき

          今年、2020年にコロナで中止になったエリザベート(東宝)が再演する。 2020年には、トートWキャストのいっくんと古川くんどちらのファンクラブにも入っていて、約2ヶ月の公演のチケットを、4,5日程分確保するくらいに力を入れていた。 だけどこの2年の間に、というよりコロナの間に、わたしはすっかり舞台を観に行かなくなった。ファンクラブも、退会してしまった。 だからこのエリザベートの再演も、 知ってはいたけど、あんまりしっかり情報を目に入れないようにしていた。 していた、

          わたしが舞台にハマったとき

          本が好きなのかわからない話

          ここ1ヶ月、2ヶ月くらいで、また“本を読みたい”という欲求がわいてきて、それが嬉しい。 これはもうランダムで訪れるから、 読めない時は全く読めないし本屋さんにも近寄らなくなる。 わたしは本が好きなのか、未だによくわからない。 小さい頃から両親は惜しみなく本を与えてくれて、 小学生の時は学校の図書室中の本を読み漁っていたし、 児童館でも図書室が好きだった。 ハリーポッターシリーズは全て読んでいたし、 中学の夏休みには、ナツイチとか夏の100冊みたいな各文庫のフェアから本を

          本が好きなのかわからない話

          お酒が好きだったのにほとんど飲まなくなった話

          ふと、5年前とか10年前のことが懐かしくなる時がある。そんな時がたまに巡ってくる。 急に、あー飲みたいなあなんて思って「今夜ひま?」なんて連絡して、飲みに行ったりとか、 次の日なんておかまいなしに夜遅くまで飲み続けたりとか、なんでもない話をずっとし続けるみたいな、そんな日が懐かしくなる時がたまにある。 今それなんだけど、そういえばいつからわたしはお酒をほとんど飲まなくなったんだろうと思った。 お酒は好きで、 飲み始めた頃から、たぶんどれも割と好きだった。 ビールも日本酒

          お酒が好きだったのにほとんど飲まなくなった話

          両親を結婚パーティーに呼べないことと自分の幸せの話

          昨年、彼女とフォトウェディングをした。 それも写真を撮ってもらいたい友達がいたからで、 パートナーシップを結んだりはしていないので、自分たちで勝手に“ ウェディング”と呼んでいる。 でも、それが今のわたしたちにとって、友達や大切な人たちに、この人がわたしのパートナーで、これから先も一緒に生きていきたいと思っている人です、という意思表示になった。 わたしも彼女も、一緒にオシャレをするのが好きなので、パーティーもしたいねとずっと話していた。 コロナ禍もあって、いつかの話で終わ

          両親を結婚パーティーに呼べないことと自分の幸せの話

          きのう何食べた?

          久しぶりの投稿。 今日は彼女と一緒に、劇場版『きのう何食べた?』を観てきたから、久しぶりに書きたくなった。 (※内容の詳細には触れていないです) この日をずっと楽しみにしていて 最近は夕飯の時に録画していたドラマ版を見返していた。 なんなら、この作品に影響されて、最近は買ったもので済ませずに、ふたりで協力してご飯を作ったりしていた。 映画はもう、本当によかった。 とにかくよかった。 可愛いと愛おしいがぎゅうぎゅうに詰まっていた。 上映中、何度も彼女と顔を見合わせて

          きのう何食べた?

          ヤングケアラー

          という言葉を、最近になって知った。 自分はヤングケアラーだったのかもしれないと思った。 わたしが中学3年生の時に母の病気が発覚した。 実際は中学1年生の時から具合が悪くて、発覚するまでに病院を転々としてずいぶん時間がかかった。 夜は遅く、土日も仕事をしていた母が、 学校から帰ったら居間に倒れていた時の光景は、未だに忘れられない。 その時は大事には至らなかったものの、救急車の音を聞くと、未だにその光景を思い出す。だからなかなかの頻度で思い出す。癖みたいになってるのかもし

          ヤングケアラー

          母が望む洋服と、それを着られない罪悪感をすこしだけ手放した話。

          今年のクリスマスは洋服を売りに行った。 母からもらった服を売った。 これは、人によっては“よくあること”なのかな。 それとも、“信じられないこと”なのかな。“考えもしないこと”かもしれない。 わたしにとっては、初めてのことだったし、めちゃくちゃ勇気のいることだった。わたしにとって母と洋服の問題は、自分が自分らしくいられるかどうかの問題とつながっていたから。 わたしは物心ついた頃から“男の子のもの”に分類されるものばかり好きだった。 スカートははきたくないし、フリフリ

          母が望む洋服と、それを着られない罪悪感をすこしだけ手放した話。