たろ

ハリポタシリーズを読み返そうと思った。ただ読み返すだけだとつまらないので、書いてみよう…

たろ

ハリポタシリーズを読み返そうと思った。ただ読み返すだけだとつまらないので、書いてみようと思った。

マガジン

  • ハリー・ポッターと炎のゴブレット

    リドル家の人々がそこに住んでいたのはもう何年も前のことなのに、リトル・ハングルトンの村では、まだその家を「リドルの館」と呼んでいた。

  • ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

    ハリー・ポッターはいろいろな意味できわめて普通ではない男の子だった。

  • ハリー・ポッターと秘密の部屋

    「したーに、下に、まっこと邪悪な魔法使い、スリザリンの継承者様のお通りだ…」

  • ハリー・ポッターと賢者の石

    「おお、パーシー、君、監督生になったのかい?」 「そう言ってくれればいいのに。知らなかったじゃないか」 「まてよ、そういえば、一回、そんなことを言ってたな」 「二回かな…」 「一分間に一、二回だな…」 「夏休み中言っていたような…」 「だまれ」と監督生パーシーが言った。

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ハリー・ポッターと炎のゴブレット

    • 第21章 屋敷しもべ妖精解放戦線 2

      12月が、風と霙を連れてホグワーツにやってきた。 冬になると、ホグワーツ城はたしかに隙間風だらけだったが、湖に浮かぶダームストラングの船のそばを通るたびに、ハリーは城の暖炉に燃える火や、厚い壁をありがたく思った。 船は強い風に揺れ、黒い帆が暗い空にうねっていた。 ボーバトンの馬車もずいぶんと寒いだろうと、ハリーは思った。 ハグリッドがマダム・マクシームの馬たちに、好物のシングルモスト・ウィスキーをたっぷり飲ませていることにも、ハリーは気づいていた。 放牧場の隅に置かれた桶か

      • 第21章 屋敷しもべ妖精解放戦線 1

        ハリー、ロン、ハーマイオニーはその晩、ピッグウィジョンを探しにふくろう小屋に行った。 シリウスに手紙を送り、ハリーが、無傷で対決したドラゴンを出し抜いたことを知らせるためだった。 道々ハリーは、久しぶりで話すロンに、シリウスがカルカロフについて言ったことを一部始終話して聞かせた。 カルカロフが「死喰い人」だったと聞かされて、最初はショックを受けたロンも、ふくろう小屋に着いたときには、はじめからそれを疑ってかかるべきだったと言うようになっていた。 「辻褄が合うじゃないか?」

        • 第20章 第一の課題 8

          ロンがすぐ横で早口にまくし立てた。 「君が最高だったさ。だれもかなわない。 セドリックはへんてこなことをやったんだ。グラウンドにあった岩を変身させた……犬に……ドラゴンが自分の代わりに犬を追いかけるようにしようとした。 うん、変身としてはなかなかかっこよかったし、うまくいったともいえるな。だって、セドリックは卵を取ったからね。でも火傷しちゃった__ドラゴンが途中で気が変わって、ラブラドールよりセドリックのほうを捕まえようって思ったんだな。セドリックは辛うじて逃れたけど。 そ

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        ハリー・ポッターと炎のゴブレット

        マガジン

        • ハリー・ポッターと炎のゴブレット
          140本
        • ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
          177本
        • ハリー・ポッターと秘密の部屋
          177本
        • ハリー・ポッターと賢者の石
          164本

        記事

          第20章 第一の課題 7

          ドラゴンが、ハリーがいったい何をしたのか、どこに消えたのかに気づく前に、ハリーは全速力で突っ込んだ。 鉤爪のある前脚が離れ、無防備になった卵めがけて一直線に__ファイアボルトから両手を離した__ハリーは金の卵をつかんだ__。 猛烈なスパートをかけ、ハリーはその場を離れた。 スタンドの遥か上空へ、ズシリと重たい卵を、怪我しなかったほうの腕にしっかり抱え、ハリーは空高く舞い上がった。 まるでだれかがボリュームを元に戻したかのように__はじめて、ハリーは大観衆の騒音を確かにとら

          第20章 第一の課題 7

          第20章 第一の課題 6

          ハリーはテントから出た。 恐怖感が体の中でずんずん高まってくる。 そして、いま、木立を過ぎ、ハリーは囲い地の柵の切れ目から中に入った。 目の前のすべてが、まるで色鮮やかな夢のように見えた。 何百何千という顔がスタンドからハリーを見下ろしている。 前にハリーがここに立ったときにはなかったスタンドが、魔法で作り出されていた。 そして、ホーンテールがいた。 囲い地のむこう端に、一胎の卵をしっかり抱えて伏せている。 両翼は半分開き、邪悪な黄色い目でハリーを睨み、鱗に覆われた黒いト

          第20章 第一の課題 6

          第20章 第一の課題 5

          ハリーはチラリとみんなを見た。 セドリックは一回頷いて、バグマンの言ったことがわかったことを示した。 それから、再びテントの中を往ったり来たりしはじめた。 少し青ざめて見えた。 フラー・デラクールとクラムは、まったく反応しなかった。 口を開けば吐いてしまうと思ったのだろうか。 たしかに、ハリーはそんな気分だった。 しかし、少なくとも、ほかのみんなは、自分から名乗り出たんだ……。 それからすぐ、何百、何千もの足音がテントのそばを通り過ぎるのが聞こえた。 足音の主たちは興奮し

          第20章 第一の課題 5

          第20章 第一の課題 4

          「よくなったわ、ハリー。ずいぶんよくなった」 ハーマイオニーは疲れきった顔で、しかしとてもうれしそうに言った。 「うん、これからは僕が呪文をうまく使えなかったときに、どうすればいいのかわかったよ」 ハリーはそう言いながらルーン文字の辞書をハーマイオニーに投げ返し、もう一度練習することにした。 「ドラゴンが来るって、僕を脅せばいいのさ。それじゃ、やるよ……」 ハリーはもう一度杖を上げた。 「アクシオ!辞書よ来い!」 重たい辞書がハーマイオニーの手を離れて浮き上がり、部屋を横切っ

          第20章 第一の課題 4

          第20章 第一の課題 3

          これを恐れていた__しかし、ハリーはセドリックにも言わなかったし、ムーディにも決して言わないつもりだ。 ハグリッドが規則を破ったなどと言うものか。 「大丈夫だ」 ムーディは腰を下ろして、木製の義足を伸ばし、呻いた。 「カンニングは三校対抗試合の伝統で、昔からあった」 「僕、カンニングしてません」 ハリーはきっぱり言った。 「ただ__偶然知ってしまったんです」 ムーディはニヤリとした。 「お若いの、わしは責めているわけではない。はじめからダンブルドアに言ってある。ダンブルド

          第20章 第一の課題 3

          第20章 第一の課題 2

          「ディフィンド!裂けよ!」 セドリックのカバンが裂けた。 羊皮紙やら、羽根ペン、教科書がバラバラと床に落ち、インク瓶がいくつか割れた。 「かまわないで」 友人がかがみ込んで手伝おうとしたが、セドリックは、まいったなという声で言った。 「フリットウィックに、すぐ行くって伝えてくれ。さあ行って……」 ハリーの思う壺だった。 杖をローブにしまい、ハリーはセドリックの友達が教室へと消えるのを待った。 そして、二人しかいなくなった廊下を、急いでセドリックに近づいた。 「やあ」 イ

          第20章 第一の課題 2

          第20章 第一の課題 1

          日曜の朝、起きて服を着はじめたものの、ハリーは上の空で、足に靴下を履かせる代わりに帽子を被せようとしていたことに気づくまで、しばらくかかった。 やっと、体のそれぞれの部分に当てはまる服を身に着け、ハリーは急いでハーマイオニーを探しに部屋を出た。 ハーマイオニーは大広間のグリフィンドール寮のテーブルで、ジニーと一緒に朝食をとっていた。 ハリーは、ムカムカしてとても食べる気になれず、ハーマイオニーがオートミールの最後の一さじを飲み込むまで待って、それからハーマイオニーを引っ張って

          第20章 第一の課題 1

          第19章 ハンガリー・ホーンテール 8

          シリウスは戸惑いを見せた。 「近ごろはどうもおかしなことを耳にする」 シリウスも考えながら答えた。 「『死喰い人』の動きが最近活発になっているらしい。クィディッチ・ワールドカップで正体を現わしただろう?だれかが『闇の印』を打ち上げた……それに__行方不明になっている魔法省の魔女職員のことは聞いているかね?」 「バーサ・ジョーキンズ?」 「そうだ……アルバニアで姿を消した。ヴォルデモートが最後にそこにいたという噂のある場所ずばりだ……その魔女は、三校対抗試合が行われることを知っ

          第19章 ハンガリー・ホーンテール 8

          第19章 ハンガリー・ホーンテール 7

          部屋は薄暗く、暖炉の炎だけが明りを放っていた。 クリービー兄弟が何とかしようとがんばっていた「セドリック・ディゴリーを応援しよう」バッジが、そばのテーブルで、暖炉の火を受けてチカチカしていた。 いまや、「ほんとに汚いぞ、ポッター」に変わっていた。 暖炉の炎を振り返ったハリーは、飛び上がった。 シリウスの生首が炎の中に座っていた。 ウィーズリー家のキッチンで、ディゴリー氏がまったく同じことをするのを見ていなかったら、ハリーは縮み上がったに違いない。 怖がるどころか、ここしばら

          第19章 ハンガリー・ホーンテール 7

          第19章 ハンガリー・ホーンテール 6

          「四頭……」 ハグリッドが言った。 「そんじゃ、一人の代表選手に一頭っちゅうわけか?何をするんだ__戦うのか?」 「うまく出し抜くだけだ。たぶん」 チャーリーが言った。 「ひどいことになりかけたら、僕たちが控えていて、いつでも『消化呪文』をかけられるようになっている。営巣中の母親ドラゴンがほしいという注文だった。なぜかは知らない__でも、これだけは言えるな。ホーンテールに当たった選手はお気の毒様さ。狂暴なんだ。尻尾のほうも正面と同じぐらい危険だよ。ほら」 チャーリーはホーン

          第19章 ハンガリー・ホーンテール 6

          第19章 ハンガリー・ホーンテール 5

          マダム・マクシームは後ろ手に扉を閉め、ハグリッドがマダムに腕を差し出し、二人はマダムの巨大な天馬が囲われているパドックを回り込んで歩いていった。 ハリーは何がなんだかわからないまま、二人に追いつこうと走ってついていった。 ハグリッドはハリーにマダム・マクシームを見せたかったのだろうか? マダムならハリーはいつだって好きなときに見ることができるのに……マダムを見落とすのはなかなか難しいもの……。 しかし、どうやら、マダム・マクシームもハリーと同じもてなしにあずかるらしい。 し

          第19章 ハンガリー・ホーンテール 5

          第19章 ハンガリー・ホーンテール 4

          「元気か、ハーマイオニー?」 ハグリッドが大声を出した。 「こんにちは」 ハーマイオニーもにっこり挨拶した。 ムーディは、片足を引きずりながらテーブルを回り込み、体をかがめた。 ハリーが、ムーディはS・P・E・Wのノートを読んでいるのだろうと思っていると、ムーディが囁いた。 「いいマントだな、ポッター」 ハリーは驚いてムーディを見つめた。 こんな近くで見ると、鼻が大きく削ぎ取られているのがますますはっきりわかった。 ムーディはニヤリとした。 「先生の目__あの、見える__

          第19章 ハンガリー・ホーンテール 4