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【トイレ】リハビリ療法士が考える トイレまでの距離

 寝室とトイレの距離はどのように考えているでしょうか?

【トイレ問題】


 日頃、高齢の方と接していると、「若い頃に比べてトイレが近くなった」、「夜は2時間おきにトイレで目が覚める」という声を聞きます。

 また、退院先を決めるにあたり、ご家族から「トイレに一人で行けること」を条件として挙げられることが多いです。

 そのため、リハビリで初めて患者さんと関わる時に、まず確認することの一つが「寝室とトイレの距離」です。

【結論】

 当たり前ですが、寝室とトイレの距離を近くするということです。

【理由】

 リハビリが必要になるほど歩くことに苦労される方は少ないかもしれません。

 しかし、上記で記載したように、トイレが近くなることは考えられます。

 また、トイレまで移動できない方の場合、代用として、「ポータブルトイレ(簡易トイレ)」や「尿瓶(しびん)」・「おむつ」などが考えられます。

 ただし、これらにも欠点はあります。それは、「臭い」・「手間」・「自尊心」です。

 「臭い」は、便に限らず、尿臭もあります。現在では、消臭対策グッズもありますが、利用者の方からは、この「臭いが…」という声を聞きます。

 「手間」は、尿や便をトイレへ捨てに行くことです。これを怠ると臭い問題に発展します。
 また、定期的な掃除も必要になります。

 「自尊心」は、人にもよりますが、囲いのない空間で排泄することへの抵抗感。そのような状態になってしまった自身への失望感です。

 選択肢が他にない場合は、仕方がないとも思います。しかし、可能な限りは「トイレで用を足せる」事にこしたことはないと感じます。

 皆さんも、間取りを考える時は、トイレまでの距離も頭におきながら、決めていかれてはいかがでしょうか?

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