【玄関】リハビリ療法士が考える 上がり框の高さ
高齢になると、段差の上り下りが大変になります。家のなかで高い段差の一つが上がり框(靴脱いで最初に上がる段差)です。
上がり框の段差は、本当に苦労される方が多い印象を受けます。
そのため、リハビリでの段差昇降練習は、階段を登るためたいうより、上がり框の段差を昇り降りするためと行ってもいいかもしれないくらい大切です!
主観ですが、将来を考えるなら上がり框の高さは10cm程度が良いかと思っています。
それは、普段リハビリをしていて、歩ける方なら高さ10cmは手すり無しでもほぼ上がることが出来るからです。15cmも良いかもですが、20cmになると手すり無しでは上がれない方も出てくる印象です。
時折、玄関で腰掛けられる高さも想定してと聞きますが、高さ40cm(便座の高さくらい)でも立つことが大変な方も結構います。
そう考えると、上がり框で腰掛けるということは、あまり考えなくてもとも思います。
立って靴を履くという動きも大変な動作なので、玄関を広く作れる方は将来小さな椅子が置けるスペースをとっても良いかと思います。
ちなみに、富士住建では、上がり框の高さは20cm弱(だったと思います)で、変更は出来ませんでした。
そこで、将来の対応方法ですが、段差解消や手すりの設定です。段差解消では、上がり框の高さが20cm程度であれば10cmの台を手前に置くなどをします。