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「収入を減らしてください」
実は私、ファイナンシャルプランナー(FP)でもある。
「お金の相談」を受ける場合に、家計改善のアドバイスをする。
その際、アドバイスの基本となる方針がこれだ。
1.収入を増やす
2.支出を減らす
これは至極当然のアドバイスでもある。
ところがである。
大阪の友人のFPが、お客様に最近こんなアドバイスをしたそうだ。
旦那様の収入を減らしてください
これは、常識的に考えるとあり得ないアドバイスである。
何故そのようなアドバイスになったのか?
家族構成については、
・大阪府
・家族4人(46歳、41歳、15歳、12歳)
・夫の年収:600万弱
としか教えてくれなかったが、からくりはこれだ。
「私立高等学校授業料の実質無償化」について(2020年4月から)(文部科学省HP)
そうである。私立高校の無償化だ。
2020年4月からの「私立高等学校授業料の実質無償化」リーフレット(令和2年1月)(PDF)
今年の4月以降、年収590万未満の場合は、17万8200円から、平均支援額に値上げするルールとなるのだ。
ちなみに、大阪府の私立高校の年間の授業料は、平均58万円である。
(【大阪府】知っておきたい!私立高校の入学手続きにかかる費用のこと|大阪府 高校受験特集コラム|進研ゼミ 高校入試情報サイトより抜粋)
年収によってだが、授業料の負担が不要となるのだ。
1人で年収を60万増やすのと、10万減らすのとでは、どちらが実現しやすいだろうか?
その答えは明白である。
このように、FPは制度を踏まえて、相談者の状況を勘案して、最善のアドバイスをするのが重要である。
実際に相談者も、「えっ?」と言う反応だったらしい。
そりゃ、そうでしょうな。
お金の相談をしに行って、まさか収入を減らせと言われるなんて考えもしなかったでしょうに。
最後になるが、これを聞いた私の感想をTwitterに記載したので追記しておく。
「収入を増やす、支出を減らす」と言う、基本的な視点だけでなく、相手の立場に立って、世の中のルールを知った上で、柔軟にアドバイス出来るのがFPとして素晴らしいと思った次第です。
— tarosu(タロット占い使い) (@tarosufp) January 22, 2020
これが本来あるべき姿ですが、お客様をきっちり掘り下げないとこのアドバイスには辿り着かない事例かなと。#FP
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