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ビール瓶も使い分け

今年もこの時期、うちの師匠からのメッセージが増えるんですよね。
私に対する気遣いなのか、単に暇なのかわかりませんが。

まあ、いつもの会話形式でお楽しみ下さい。

(土曜日のお話)

お師匠「東京、天気大丈夫やったか?」

たろ「えらい雨でしたね・・・」

お師匠「客は?」

たろ「雨ですから、鈍かったですねぇ」

お師匠「さよか、しゃーないわな」

たろ「まあ、露店は天気に左右されますからね」

お師匠「ちなみに、店構えはどんな感じ?」

たろ「写真送りますわ」

お師匠「うーん。今日はビール瓶が生きてないなぁ」

たろ「えっ?どういうことですか?」

お師匠「明日は浴衣着るの?」

たろ「ええ、そうですけど」

お師匠「それやったら、別のビール瓶やな」

たろ「えっ?どうしてですか?」

お師匠「その方がええんと違うか?」

たろ「確かに、今日は違和感がありましたね」

お師匠「緑の瓶はお天気で喉が渇く日にした方がええな」

たろ「確かに、ラッキーカラーはいつも違う」

お師匠「そういうこっちゃ」

たろ「なるほど」

お師匠「今から買いに行っておいで」

たろ「えっ?今からですか?(23時過ぎてます)」

お師匠「私との話はええから、行ってきた方がええで」

たろ「わかりましたよ」

お師匠「あんた、去年ちゃんと準備せんかったから失敗したやろ?」

たろ「確かに。思う所はあります」

お師匠「あんたの行動の速さに賭けてみたわ」

たろ「私もやる気がある時は凄いんですけどね」

お師匠「あんたが本気出したら、私の出番なんかあらへん」

たろ「まあ、本気を出すのは一時的ですからね」

お師匠「だからあんたは一般人やねん」

たろ「ひとこと多いですよ!行ってきますね!」

お師匠「これで明日は大盛況やわ」

ほんと、律儀に夜中、ビールを買いに行きましたよ。
なかなか考えたビール瓶が見つからず大変でしたが、何とか手に入れました。コロナビールを。
その時のつぶやきが、こちら。


(翌日)

ビール瓶を変えた結果。
何と!今年もたくさんのお客様が来て下さいました。

ビール瓶だけが集客要因ではないと思うのですが、それでもビール瓶に興味を持つお客様は多かったです。

「なぜ、ビール瓶?」

「飲んでらっしゃるんですか?」

「初めてこんな占い師さん見ました」

お客様の反応は様々ですが、皆さんビール瓶に食いついて下さったのです。

私の予想を上回る集客で、他の占い師さんもかなり驚いていました。

お師匠「どうやった?」

たろ「お客さん来ましたよ!」

お師匠「せやろ?」

たろ「なるほど、ビール瓶も使い分ける必要があると」

お師匠「まあ、そう言うこっちゃ」

たろ「さすがです」

お師匠「そうそう、今回は授業料はいらんからな」

たろ「あれ?珍しいですね?」

お師匠「たまには私もええ人ってアピールしとかなあかんやろ?」

たろ「そっち?」

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