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占いとハイネケン(後編)

(この話には、前編があります。前篇を読んでからお楽しみください)
前編はこちら

(翌週)

占いブースにビール瓶を置く私。

こんなんでお客さん来るんかいな?

そんな半信半疑の状態で占いを始めた。

すると、奇跡は起こった。

お客さんの反応が明らかに違う。

客「なぜビール瓶を置いてるのですか?」

客「ビール瓶に興味を持ちました」

客「ビール瓶を置いてる占い師さん、初めて見ました」

ビール瓶を置いた結果。

過去最大級の集客。

これ、うそみたいな本当の話。

4時間ほぼ休みなく、占いを続けることになりました。

もちろん、主催者さんもびっくり。

皆さん、不思議とビール瓶を眺めてらっしゃるんですよね。

お客様が増えた要因はこれだけではないのですが、明らかに反応が違いました。

(翌日)

たろ「師匠、ありがとうございます!やりました!」

お師匠「お、うまく行ったんやな?」

たろ「ちょっと信じられないぐらい相談に来られました」

お師匠「あんたの個性をそのまま生かしただけの事やで」

たろ「こんなに変わるんですね!」

お師匠「いつも通りやればこうなるんや」

たろ「こうなったら、これからも飲みながら占いします!」

お師匠「君の場合はこれやから・・」

たろ「いやいや、適度に飲みます」

お師匠「そうそう。自分の範囲内やで」

たろ「今度ご馳走します!」

お師匠「聞いたで。ええこっちゃ!」

たろ「いつものホテルのロビーで待ち合わせで」

お師匠「何や、あんた。私は部屋には行かへんで」

たろ「違うわ!」


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