雅な言葉は出会いを増やす
雅(みやび)と言うのは、洗練されていて上品なこと。風流なこと。正しいこと。
そんな意味があります。
お名前に「雅」って着いてる方は、親御さんがそんな願いを込めてつけた名前なんだろうと思います。
上品で風流で正しい。雅という言葉はどこを取っても非の打ち所のない言葉で、その頂点に居らっしゃる日本人が、皇后さまである雅子妃殿下。
経歴をお知りになるとまさしく雅そのものですもの。
そんな雅なお話でありますが、人との出会いとの話を絡めてみると、出会う場所は自分から決めています。
具体的な話をすると、高校や大学、社会人になると、自分から出会いを求めなくても、自分が居る場所に人がやってくる。こんな形です。
そんな中、出会った相手に魅力を感じるポイントがあります。
見た目はもちろんあるのですが、大切なのは言葉。
相手の言葉が自分に響けば、感銘を受けて魅力を感じるのは自然の流れで、言葉を響かせる人には「雅」を持った言葉を使う人が多いのです。
私もその昔、自分の親から、
「雅な言葉を使いなさい」と言われ、
「どこの貴族や?」と思いながらも、自分なりに意識して丁寧な言葉を使うようにしていました。
大阪生まれ大阪育ちなのに、よく「大阪人でない」と言われる原因の一つがこの言葉遣いにあるのですが、この言葉があったからこそ、私はそれ相応の人に出会う事が出来ました。
今振り返ると、これは親が上手い教えだったなと思う部分です。
それはさて置き、具体的にはどうすれば「雅」に近づくのか?
一つの方法が、今話している言葉、話し方の癖で上品でない部分を削ぎ落とすことです。
例えば、「くそ」って言葉。
感情の赴くままに出る言葉の一つかも知れませんが、どう考えても雅ではないですよね。面白おかしく文章を書くなら、「う」で始まる言葉を使って書きますが、今回は「雅なおはなし」ですので、敢えて書かないようにしています。
なので、いつも使っているちょっとした表現を使わずに別の言葉に言い換えるようにする。これだけで雅に少し近づくのですよ。
こう言った日常の言葉遣いを少し変えることで、自分の言葉に反応してくれる人も変わります。
また、雅に近づくもう一つの方法が、言葉を学ぶこと。
相手を受け容れる範囲を広げること、そして出会える相手を増やすためにとても重要なことです。
相手の言葉がわからないと、距離は縮まりません。
誰かが話した言葉の意味や使い方、何を言ってるのか、理解できなければどういうことかを調べるようにする。そんな癖をつけるのも一つの方法です。
スマホならすぐにできるじゃないですか。
そして、自分も使ってみたい言葉ならそれを使ってみる。
赤ちゃんの頃から言葉を聞いて、言葉を頭で覚えて発してるんですから、あれこれ言葉の意味を知るのは、子供でも大人でもするべき事です。
言葉がわかればどうなるか?
相手が使っている言葉も自然と受け容れられる形となりますし、「この人は言葉がわからないから違う」と言う形で、相手を簡単に排除することはなくなります。
だから、自然と人より出会いが増えるのです。
「相手が居ない」って思う場合、占い的な処方箋で書くと、多くのパターンで対策が存在しますが、漢方薬的な処方箋で書くと「もっともっと言葉を知ろう」のサインだと私は考えています。
そんな私も偉そうに言ってますが、言葉の意味をあまり理解せずに育ってしまいました。本も子供の頃あまり読まずに育ちましたし。
それが今、大人になって手痛いしっぺ返しを食らっているように思う時があります。
実際に言葉が正しく使えない事はよくありますし、言葉を間違えて伝えてしまい自己嫌悪になることはよくあります。
自分の言葉を変えること、そして、言葉を学ぶこと。
この二つのことが、長い目で見て、出会いや良い関係を続ける人を増やす方法なのかなと私は考えます。
一日二日で人間関係が変わることはありません。
ただ、長い目で見て、自分に好意を持ってもらったり、自分に合った人に巡り合ったりする可能性を高めることになるのです。
「雅」という言葉を意識する事は少なくなった昨今ですが、しっかり言葉の意味を理解して、言葉を変える。
そうする事で、人生もきっと豊かになるのかなと思うのです。
これからも慢心せず、言葉に磨きをかけて過ごせればなと考える私です。
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