御嶽山と私
私は毎年7月に御嶽山に行きます。
目的はお墓参りと、心を鍛錬するための修行。
修行と言っても、あまり大したことはしておりませんが、毎年心を磨く良い機会になっております。
御嶽山は今年で32回目の予定でしたが、残念ながらコロナの影響で断念したのは、昨日の日記の通りです。
実は御嶽山は、山岳信仰の山です。
山岳信仰とは、山を神聖なものとして崇拝することで自分の生活を律し、山とともに生活をする事だと私は考えています。
まあこれは私なりの解釈なので、もし間違いでしたらすみません。
山岳信仰の山は、実はたくさんあります。
皆様に馴染みのある山だと、出羽三山や立山、そして富士山も山岳信仰の山の一つです。
登山する場合は、日頃の感謝の気持ちを胸に、頂上まで導いてもらいます。
そんな御嶽山には多くの神社があり、修行場があり、お墓があります。私も毎年山に入り、神社を参拝し、お墓に手を合わせています。
もちろん山に登りますし、滝に打たれたりもします。また、その中で神様の声をいくつか聞いてくることもあります。
ちなみに昨年はは神様が私の身体に入ろうとする体験もしました。
私自身、修行が足りないので、何も出来ないのですが、これが口伝えする人に起きていることだと言うのを身をもって経験しました。
私自身、まだまだ心を鍛錬する修行が不足しているのを痛感しておりますが、また一年心を鍛えた上で、来年はまた新たな気持ちで挑む所存です。
御嶽山の登山の話をすると、御嶽山は3000m級の山の中では、比較的登りやすい山だと言われています。
実際に登山口である黒沢口だと7合目近くまでロープウェーで登れますし、王滝口も頂上付近まで緩やかな斜面が続く道だったりします。
しかしながら、ご存知の方も多くいらっしゃいますが、御嶽山は過去にも何度か噴火した事があります。
以前噴火した時のニュースを聞いて、正直あの場所で噴火したら、八丁ダルミには避ける場所が当時は何もなかったので、逃げられないと悟ったものです。
実際に8合目より上は、昔の噴火した岩を踏みながら登ります。また、頂上付近では硫黄の匂いが漂います。この匂いで私は高山病に苦しめられた事もありました。
噴火して間もないですので、頂上付近はまだまだ火山灰が残っていると思います。
私の父からは「山は怖い。山を舐めるな」と言う教えを受けてますが、私は御嶽山でそれを学んで来ました。
今の御嶽山ですが、火山活動は鎮静化しており、8月1日からようやく被害の大きかった王滝口からも頂上まで登れるようになりました。
これもひとえに、今日まで山の関係者の皆様が復興に努めてくださったからで、私自身も頭が下がる思いです。
黒沢口からだと、7合目付近まではロープウェイで登れますし、日本有数の高山池である二の池や三の池まで行くことが出来るので、比較的登山もしやすいです。
このご時世、中々移動したり、登山したりするのを歓迎しにくいご時世ではありますが、今日も多くの熱心な方が待ち望んでいた山開きに駆けつけたそうです。
最後に皆様にお伝えしたいことがあります。
それは、御嶽山をはじめとする山ですが、山は登るだけが楽しみではありません。
最寄駅の施設や麓の観光地や宿泊施設を楽しむのも、山の楽しみ方なのです。
なので、気になる山に登れなかったとしても、ぜひ近くで山の雄大さを味わい、山と自然に触れて下さればと思います。
私がよく行く御嶽山は、少し足を運ぶのには遠いかも知れません。
でも、御嶽山は高山植物も多く、大きな池もあり、比較的登りやすい素敵な山です。
麓の施設でも良いので、是非御嶽山へ足を運んで下されば嬉しいです。
御嶽山に再びたくさんの人が戻ってくる事を祈念して、この文章を締めたいと思います。
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