孤独を愉しむ
ひとりで楽しくできることはたくさんある。
私は小さい頃からから一匹狼が好きだった。
ゲームをするときも一人。
外でボール投げをするときも一人。
みんなでグループ分けをしても、余り者扱い。
友達もなかなか作れない人だった。
今も人とどのようにコミュニケーションを取ったら良いのか、距離感は未だにわからなかったりもするので、空気を読めない時も多々ある。
そして社会に出てからも、一匹狼だ。
上司からも一人にさせておくのがベストだと常に思われている。
何でもそれなりにこなせるから、どんな仕事でも充てられる。
そして、場所に関係なく仕事をする。
この数年間は仕事の関係で東京に居たが、東京でのひとり暮らしでも自分なりに楽しんで過ごしてきたつもりだ。
占いだってそう。
占いを始めた頃は基本を知らずに育ったから、あまり見たこともないタイプの占い師さんになってしまった。
それでも、心に余裕が出てきた時に「誰かいたらいいな」と思う瞬間はある。それは孤独の中では必ず起こるもので、自然なことだ。
なぜこんな考えが浮かぶのか。
それは、一人では生きていけないからだ。本質的には。
誰にも相談せず、自分の力だけで解決する。
それはそれで凄いことだ。
そういう人達は世の中にたくさんいらっしゃる。
でも、早く解決する事を考えた場合、誰かと一緒に作業したり、誰かに頼んだり。
そんな形での解決方法が物事が早く進むことだってある。
日本は、核家族化している。
昔のように、大家族で二世帯や三世帯で住むのは少なくなってきた。
そして、家族なのに子供は別に住んだりすることも出てきた。
都会ではマンションが多くなり、隣近所とのお付き合いが少なくなった。
そんな世の中だから、孤独になる人の割合が多くなっているのは事実。
それを受け止めつつ、社会の中でどのように関わるのか?
そして、社会の中で自分をどう見出すのか?
たとえ自分が孤独だとしても、生きるためにそう言ったことを世の中は求めているのだろう。
社会と言うのは、別段、自宅や学校、仕事だけではない。
趣味の世界やボランティア、地域の集まりなんかでも構わない。
普段はひとりでも構わないから、少しの時間でも社会に関わる。
それでいいじゃないかって考えたりもする。
そう言った社会との関わりを少しずつ増やすことで、孤独の中に出来た心の虚無感や寂しさなんかを埋めて過ごすことは出来るんだと思う。
孤独を埋めるために、人や愛を求める人も居る。
社会に活路を見出そうとする人も居る。
そのまま、自分の中に閉じこもろうとする人も居る。
人それぞれに過ごし方があるし、行動には正解はないのは当然だ。
ただ健康に過ごして、社会と関わって、自分の好きな場所を見つけて、そこで花が咲かせる。
そうすれば、たとえ孤独だとしても日々愉しんで過ごせるんじゃないかな。
ひとり月の輝く良夜を過ごしながら、難しい事を考えてみました。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。