アラサーから始める矯正①

僕は34歳から矯正を始めた。
まず僕が矯正を始めた理由から話そう。

物心つく頃から、僕の歯並びは悪かった。
出っ歯のうえに、下の歯はガタガタ。
舌で歯をなぞるとその凹凸にガッカリもした。
そして心無い言葉もたくさん投げられた。
だが僕は男なので正直いって歯並びを直す気もなかった。めんどくさいしね。
なにより僕は〝美〟に対してそれほど興味が持てなかった。
矯正は美容に入るものだと思っていたからだ。

時は流れ、30歳になる前だろうか。
僕はある歯医者さんと出会ってしまう。
そこの歯科は30代くらいの夫婦で経営をしていて、最新機器が揃っていた(矯正歯科ではない)。
そして地域密着の歯医者さんであり、歯科衛生士さんはややぶっきらぼうだがとても親切だった。
僕の歯はレントゲンを撮られ、そして綺麗に掃除され、歯茎の深さなどすべて数字化されてしまった。
そこから僕の歯に対しての意識が変わる。

まず電動歯ブラシを買い、フロスを使い始め、そして手磨きでブラッシングもするという徹底ぶり。
定期検診毎に歯茎からの出血も深さも減少していくのはとても嬉しかった。
ただそこで僕は思いつく。
「歯の矯正をしたらもっと健康になるのでは?」
矯正は美容だけでなく、歯科衛生面においても良くなるので推奨されているからだ。

そこでまず矯正についてその歯医者さんに聞いてみた。
本当はその歯医者さんに矯正してもらいたかったが、どうやら矯正をするには月に一回他の先生をわざわざ自分の歯科に呼んでしているらしい。
それは時間が掛かりそうなので、ならば自分で他の矯正歯科を探した。

矯正歯科とググると雨後の筍のように出てきた。
ふむ、どれがいいのかさっぱりわからない。
それにマウスピース矯正やらなんやらある。
ならば間違いないのが大学病院の矯正科だなと思いそこへ予約した。
これは後に正解であったと自分を褒めてあげたい。

いいなと思ったら応援しよう!