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尿一滴の線虫検査で陽性になった人はどうすれば良いのか?

▼尿一滴のインパクト


尿一滴でがんを発見できるという線虫検査が話題になっています。

お値段は9800円と格安ですので、これから多くの方が受けることと思います。

しかし一つだけ、注意しなくてはならないことがあります。それは、検査で陽性(がんの疑い)となったら実はかなり困るという問題です。

この記事では、具体的にどんなことが困るのか、どういう検査を受ければよいのかということについて、説明します。

▼線虫検査の特徴

まず、線虫検査の特徴について理解しましょう。良い点も悪い点もありのままに書きます。

1) 9800円と、がん検診としては格安なので、 なんと言っても受けやすい。
2) 採取した尿は、冷凍保存する必要がある。
3) 結果が陽性でも、どこにがんが疑われるのかはわからない
4) 結果が陽性のときは「専門医を受診・検査してください」と書いてあるが、どんな専門医を受けたら良いのか、どんな検査をしたら良いのかが書かれていない

とにかく手軽に受けられる線虫検査ですが、陽性だったときにどうしたら良いのかのアドバイスがないので、かなり不安になります。

ここでは、そのようなみなさんのために情報を提供いたします。

▼陽性者の結果報告書

これが線虫検査で陽性になった人の結果報告書です。ご自分がこの結果をもらったと想像して御覧ください。

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とてもシンプルでわかりやすいので、この点は好感が持てます。

一方で、諸注意を読んでも、今後のことについて、受診者は不安になりそうです。
以下を読んでみてください。「これって、受ける意味ある?」って思う方もいるでしょう。

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とくに、「何癌の疑いなのか」がわからないのに、専門医に診てくださいというのはあまりにも無理があります。だって、大腸がんなら消化器科にいくでしょうし、肺がんなら呼吸器科に行くでしょう。

でも、どこにあるのかわからないなら、一般内科に行くしか、考えつかないのではないでしょうか。つまり、専門医を受診できないのです。

ある日、こんなレポートをもらったら寝れなくなります。この紙を持って病院に相談しに来る方も大変ですし、相談される医師もまた、大変です。

▼どんな風な検査を受ければよいのか

まず、線虫検査で陽性になったとき、以下のように問題を整理できます。

1) 癌の可能性があるが、確実ではない。
2) どこに癌があるのか(なに癌か)が不明である。
3) どの程度大きいのか(画像で見つかる大きさなのか)が不明である。

対策としては、

1) [癌がありそう] → 次に精密検査を受ける。
2) [どこにあるか不明] → 全身を調べる必要がある。
3) [画像に映る大きさか不明] → 精密検査(画像)で見つからなかったら、繰り返し調べる必要がある(だんだんと大きくなり、いつかは見つけられる)

ということに帰着しますね。
CT、PET、DWIBSなどがありますが、
どんな検査の組み合わせが良いのか、ご説明します。


▼どんな検査の組み合わせが良いか(1)

2) を満たすには全身のスクリーニング検査です。全身の検査に弱点をカバーするところを付け加える必要がありますが、まずは全身がん検診について説明します。


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