信用創造の前提として
「信用創造とは何か?」、「信用創造に原資は必要か?」「無から創り出せるのか?」「貸出過程の仕訳」「貸出にマネーストックは必要か?」などツイッターで議論が進んでいます。
僕は引き続き、実務を知らない立場として「現場のリアル」を尊重しつつ、今の自分の考えを絶対視せずに、ある意味柔軟に理解を深めていきたい。
【Tポイントや楽天ポイントと同じ。】
このnoteで色々と紹介してきたように「そもそも」の確認こそが大事だと改めて思います。
■■銀行の視点を理解
そもそも
「現金」と「現金同等物」を扱う。
現金同等物とは「現金と引き換え可能で同等と考えてよいもの」、つまり「預金」ですね。
現金と同等だけど現金じゃない。
これって
要は「Tpoint」とか「楽天ポイント」ですよね(笑)。
「現金は法貨。法律で定められた貨幣」なんですが、この「現金同等物」っていうのは法貨じゃないんです。 僕は”グレーゾーンマネー”と言ってる。
銀行では「法貨と法貨じゃないものを区別せず同等に」扱ってる。
Tポイントが蔦屋で現金と同等に扱われる。
簡単ですね、うんうん。
【現実の奇妙さ。現代社会の不条理】
イチ企業の視点に立てば
「『預金は法貨じゃなくてTpointみたいなもん』だから、その銀行が預金を勝手に発行できちゃう。っていうのは理解できると思います。
だからって「無限に」とか言いたい訳じゃないよ。
ともかく
で、その結果
なんと
【世間の94%のカネっていうのは法貨じゃない】
【世の中のおカネ(現金+預金)と思っているほとんどのものは法律で定められたお金じゃない(預金が圧倒的に多い)】んだと。
*先進国だいたいこんなもん。
これも認める、というか事実として受け止めないと。
「オカシイ!」「嫌い!」とか僕も思うけども、自分の価値評価や理想論はさておいて
事実として認める、と。
批判をしたい気持ちがあるなら
なおのこと、きちんと理解を深めて批判するべきだろう、と。
おかしな現実を変えるためには「まず知ることがスタート」だから。
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