「貨幣は負債である」その帰結とは?②
前記事から続く:
◉借金という形で貨幣が発行され
「その社会」にお金が回る。 そこで
◉「財政規律が大事!」と政府が債務を無くすようにした場合
「その社会」にあるお金をすべて回収することになる。
で、それで終わらない....
借金として発行している以上、利息分も徴収しないといけない。
そうなんだ。
【 つ ま り 】
「その社会」の外。
「他の社会」
言い換えると「他の貨幣を使う社会」と関係をもち
「他の貨幣(の価値)を集めてくる」ことが必要になる。
◉貨幣社会の拡大
◉他の貨幣からの収奪
それが必要になるんだ。
【 そ の 結 果 】
人間が過剰なほどに成長することができた
かつて人間は「圧倒的な自然のパワーの前に左右され、自分の努力でなんとかなる部分はその一部だけ」そんな小さな存在だったはず。
農業すればすぐ体感できるよ、どんな頑張ってもお天道様の気分にはあらがえないからね。
個々の人間は「今日と同じような幸せが続く」ことを望む、そんな身の丈のあった生き方もあったろう...
でも
自然と無意識に
人間社会全体は「より良い明日」(=成長,イノベーション,開発)を求めていってしまうんだな。
貨幣という道具を手にしてしまったから。
貨幣を毎日使うことは
”より多くのものを獲得する必要性”を内面化するプロセスなんだから。
お金は格差の根源でもあるし成長の根源でもあるんだね。
貨幣とどう向き合うのか?
「お金をどう設計するか?」は最も根源的なテーマ。
めっちゃ大事なんじゃないかな...。