塩らーめんと社民党。
【世界に広がるらーめん。】
「シンガポールでラーメン一杯が1千円!」「ロンドンにも一風堂が!」「フランス人がラーメン食べたら感動!」「セブ島でもラーメンは高級、店舗が増えている…」みたいな話ありますよね。
まぁ、ラーメンが世界的に広がっている。人気がある。
これって、どういうことなんでしょうか?
もちろん、「現地化の工夫」とかもあるかもしれない。
店のデザイン、トッピング、味の若干の調節とかあるかもしれない。
だれど、ざっくり言うと
「昔と変わらない美味しいラーメンがあって」「今までらーめん食べたことない人が食べてみる機会が増えて」「食べたら”美味しい”ってなった」ってことでしょう。
チャレンジをして結果を出すいろんな方、本当に尊敬です!
【一蘭、一風堂、とんこつ系が人気です。】
日本国内でも、コンビニに置かれるカップヌードル・カップ麺も多種多様で、やっぱり「ラーメンの人気は凄い」し、ざっくり「らーめんの市場は(世界規模で考えれば)拡大」だとします。
で、そんな中
「一蘭」「一風堂」とか人気ありますよね?
10~20年前に比べたら、とんこつ系が大分広がってますよね。
とんこつ系と辛い系が、昨今のらーめん人気を引っ張っているように思います・知らんけど。
【塩らーめんは??】
でも、塩ラーメンの人気はどうなの??
特段、人気があるとは思えない。。。
そうなんです。
市場全体が広がっていることと、
その中にある具体的な商品の売上の動向は別。
「市場全体は伸びている」けれども
「塩ラーメンは売上が横ばい」みたいなことは多々ある。
例えば
■「塩ラーメンもメニューに載せる」チェーン店なら
「人気のとんこつ系を辛さ調節してメニュー増やす」一方で、「塩ラーメンは一品キープでよし」と判断をするとか…
■「塩ラーメンが売り」老舗の名店なら
「うちの塩ラーメンは最高、伝統の味を守る」ために、美味しい塩ラーメン作りに精進する(=事業拡大の余裕はない)でしょうし…
■「らーめんで一旗揚げだ!」の新規事業者なら
「一蘭のように個食で旨辛」、「インスタ萌えするビジュアルから商品企画」、「塩がメインじゃ集客が厳しい」と判断とかとか…
要は
個々の老舗の日々の取り組みだけでは、”塩ラーメンの復活”は厳しい、ですよね?
【社民党の誠実さと悩み。】
社民党(正式:社会民主党)のもとは1945年に発足した日本社会党、かつての野党第一党です。 それが96年に「社会民主党」に改名。
「社会民主党宣言」で
「日本における社会民主主義の理念」は
「平和・自由・平等・共生」としている。
また
収支の情報公開や選挙政策なども真面目なんですよ。
でも遂には「衆議院議席1つ」「党の存続がピンチ!」です。
【塩らーめんと社民党と。】
僕には、同じように見えてしまう。
売れているとんこつ系ラーメンの店長よりも
老舗塩らーめんの店主の方が、日々苦労して丁寧にらーめんづくりをしているかもしれない。
「早朝の仕入、仕入の拘り」、「仕込みの手作業」「秘伝の隠し味」、「麺の温度管理」、「店の清掃」.…
各人の努力の量と関係ない、製品の売れ行き、時代の流れ。。。。
【売上と得票。何が同じ?】
僕はマーケティングがベースなので
「お金儲けは卑しい行為」で「政治は崇高」とかじゃない。
らーめんという製品に
『そうだ!お金を払うほど美味しい!』と思ってもらう、のと
社民党の政策・主張に
『そうだ!投票するほど同感!』と思ってもらう
のは本質的に同じ、なんじゃないか?と。
自分の
■商品(ラーメン・主張)を広くの人に届け、知ってもらい
■商品(ラーメン・主張)に強く関心もってもらって
■店(店・選挙会場)に足を運んでもらいー一定のコストを払ってー
■実際に行動(店で飲食・選挙で投票)してもらう。
こういう考え、「ソーシャルマーケティング」は日本にも90年代には入ってきています。
マーケティングは「カネ儲けの卑しい手段」ではなく「社会的な活動にこそ必要な、共感を得るための技法ですよ」と。
非営利や社会的活動で「正しい活動」なら、なおのこと、
「より多くの共感を得るために知見を使って広げてゆきましょう」と。
==【成果を出す政治/社会運動】シリーズ==
寄り道・ストーリー記事
⇒ 成果主義、3つの短い話。
⇒ 【成果を出す政治/社会運動】ストーリー1
次の記事 ⇒ 政治は仲間づくりである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?