政治は仲間づくりである(2)
「政治運動」の重要3ポイントの最初、続編。
何よりも現場で大事だと思う。
【「外・内から」の両輪がある。】
■外からの仲間づくり:遠心力■
マスコミに扱ってもらい、支持・寄付・仲間が増える
・短期でこれが成功することはある。 "早くて安くて旨い!”みたいに。
遠くにいる・関わりのない人に届く。「注目が集まり参加者増える」「寄附や売上が増える」「ボランティアの問合せが増える」などなど。
そのことは、もちろん良いことだよね。
そんなチャンスが来たら全力でGETする。それはもちろんだ!
■内からの仲間づくり:求心力■
活動仲間と議論・経験をして、権限移譲=コアが育つ・増える
・NPOで「事務局長ありき、パワハラ的な運営」「超多忙な事務局長が燃え尽き」って”ありあり”ですよね? こういうことを無くすためにー持続的な運営のためーリーダーのキャパ増が優先ですーと。
これは地味だけどやるしかない。
実際、友人のビジネスで「いきなりバズって売上100倍!」みたいなことがあった。
そうなったら、バイトを急募して、寝ずに受注・梱包・発送処理…なんとか対応した、と思ったら、大量のミスがあってその後の対応も超大変で反省しました…と。
ビジネスなら「バイト急募」でやりくり出来ても、政治/社会運動ではボランティアマネジメントが必須。
「外から~」は自分達がつくったチャンス、スタッフの活動の結果出現する状況。
それに対して、「内から~」は自分達の能力・資源そのもの。
この「両輪の連動」こそが大事。
自分達の能力・資源(求心力)がチャンス(遠心力)を作り出す。
チャンスを作ることが出来たら、それをモノにする。
それができれば、活動が成長、活動が成功する。
【仲間づくりは「内から」。】
「チャンスを作る」って、自分達の発信力やデザイン力、あるいはメディア対応力ですね。
「チャンスをモノにする」って、言い換えると
外からの仲間づくり(応援や支持、寄付、購入意向)にきちんと答えることが出来るかどうか?
つまり、当たり前すぎるけれども
だから
矛盾するように聞こえるけれど
「外からの仲間づくり」を成功するためにも
「内からの仲間づくり」が大事だよ、と。
「ネットワーク型で大量のボランティアを巻き込んでやる」のであれば、
なおのこと、コアスタッフの確保&安定&力が必須だと。
※
ネットワーク論は80年代後半以降、日本に浸透し、その実践は30年以上が経つ。その成功・方法論は既に語られていて、「無知からスタートする必要はない」んです。
「ネットワーク組織論」・「ボランティア・マネジメント」
==【成果を出す政治/社会運動】シリーズ==
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