組織はなぜピリピリしたり、和気あいあいとするのか(機能体と共同体)
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本日は組織はなぜ緊張がうまれたり、和気あいあいとするのか? 結局どっちが良いのか?という永遠のテーマで朝礼で説明しました。
丁度良い記事があったので、そのリンクも社員に共有しました。リンクを貼っておくので、このテーマで悩まれている方には是非お勧めします。
組織は2種類あり、「機能体と共同体」と言います。ただし明確に分かれているのではなく、緩やかに混ざっています。堺屋太一氏が書籍「組織の盛衰」で紹介していて、私が大学ぐらいの時に、会長(父)の書棚で見つけて何度も折に触れて読み返している私の座右の書のひとつです。
■「機能体」はある共通目標を達成するたまに集まった組織。
分かりやすい例であれば勝つために集まったプロ野球チームです。
参加者の気持ちよさよりも、チームの優勝が優先されるため、時に自己犠牲や、人事異動が発動します。構成員も目標を達成するために集まった専門的技能集団なので、価値観を様々であり、結果組織内に緊張が生まれます。
■「共同体」は、参加者個々人の気持ちよさが優先された組織。
そのため、野球愛好会です。
チームの勝敗より、参加者個々人の気持ちよさが優先され、気持ちよくなければ参加者は組織から自由に出入りします。よく「愛好会」「クラブ」といわれる組織がこれにあたり参加者も我慢する必要はないです。結果、組織内には気持ちよい和気アイアイとした雰囲気が生まれ、価値観もよく似た者で構成されます。有名な組織だと「アイドルファンクラブ」とか「アニメファンクラブ」もそれに該当します。
■「株式会社」は、極論を言えば利益目標達成と、そのためのお客様ユーザー満足のためにあつまった組織なので、「機能体」になります。
ただし経営者が経営理念で機能体と共同体の比率を決めるので、会社によって社風が大きく変わることになります。そのため経営者(経営層)の価値観が決定的に影響します。
■今の当社は「機能体=6」「共同体=4」といった比率ではないかと思います。15年ほど前は元々「機能体=3」「共同体=7」で、結果同じ課に課長が複数人いるような組織でした。15年かけて少しずつ変えてきて今の比率になりました。
私の最終目標は「機能体=7」「共同体=3」で落ち着かせる予定です。共同体=3と考えているのは、当社会長のポリシー「和を以て貴しとなす(皆仲良く助け合いチームワーク)」も経営理念にいれているからです。
これを読んでくれた経営者や何かのリーダーの皆さんは、ご自身で自分の望む比率を考えてみるのも面白いですよ。