数字を見れる部門長は、社長と全くおなじ。
当社は毎月部門長が集まって、各部門長が自部署の計実報告と今後の取り組みに対する質疑を行います。簡単に言えば、各部門長は自部署の社長と考えられます。
この部門長が一堂にあつまった業績報告会も、もう初めて数年が経つのですが、徐々に変化し始めたことに気づきました。それは、「自部署の管理会計を考え始めた」ことと「関係部署間との利益の分配、経費の負担割合について主張が始まったこと」です。
管理会計を行っている社長なら分かっていただけると思いますが、自分の部署はどういう数字の見方をすれば、実態を分かりやすく表現できるのだろう?どう見せれば必要な行動変化が自部署に起きるのだろう?これを考えて数字の集計方法を工夫していくことが管理会計ですが、部門長の中には、会社が決めた管理会計の様式とは別に、自部署独自の管理会計を始める人が出てき始めました。(管理会計の解説はこちらをクリック)
もう一点は、当社は部門別採算なので、部門間でも注文書/請求書を発行しあうのですが、その時期、その時の部門別の事業のステージによってお互いの請求額設定、費用負担設定などを管理会計をみながらお互いにキチンと数字で準備、部門長同士で「なるほど」と思わせるように工夫しながら良い意味で話し合いがアチコチで起き始めていました。その取り組みが大きく変わるときや、揉めた時は業績報告会で審議し、最終裁定は社長の私になりますが、概ねなるほどの数字の根拠があるので「声が大きい人が得することはない」状態に出来ていると思います
もともと当社は創業者が部門別採算の基本をすでに始めていたので掘り下げは比較的楽に出来ました。それを京セラのアメーバ会計をアレンジしながら少しずつ当社にあわせていれてきたのですが、この結果が経営理念にある「全員参画経営の実現」に寄与するんだと今月気づくことができました。嬉しい変化です。
数字を見れる部門長は、社長と全くおなじ。byコンヒラsince1973