人事システムを開示すれば、全員参画経営の実現に近づく。
#コンヒラ #GLOBIS #人事システム
私は、ここ2年ほど思い切り人事システムの構築を、経営の重点課題として取り組んでいます。そこで気づいた気付きをシェア
■上記のスクショは、GLOBISテキスト動画抜粋で、会社を取り巻く外部環境と内部環境の関係を図示したものです。この図を見ながら読んでいただけると分かりやすいと思います。
■私はかなり人事システムについて調べてきたのですが、あらゆる経営本を読んだ中で、以下のスクショの「マクロ環境」「事業環境」「経営理念/ビジョン」「経営戦略」「組織文化」「組織構造」は情報が世の中に出回っています。しかも、それぞれが連携して一冊の本にまとめてかいていることが多いので、全体のつながりも理解しやすいです。
■ところが、見事に赤枠で囲った「人事システム」だけ、経営本には無いか、表面的なことしか書いておらず、結局「人事システム」が独立した状態で、例えば「労務管理」の書籍コーナーに置いています。しかも著書は経営者ではなく、労務関係、または人事コンサル系の著書が多く、実際に経営を回している著者と別人が書いているため、経営と人事システムの間に整合性、一貫性、つながりが切れてしまっています。
■なぜだろうと考え、私の至った答えは「人事システム」は、特に日本では多くの会社がブラックボックス化しているので、なかなか表に出てこないのだと気づきました。また、会社で働いている社員自身も案外興味が低く、どうやって評価が決まるのか良くわかっていないのです。それだけではなく、中小企業に至っては、人事評価システム自体が存在せず、経営者が鉛筆をなめて印象評価できめている会社も多いため、余計に開示できないのだと分かってきました。
■ところが欧米の外資系や、欧米系海外赴任した日経企業の駐在員に話を聞くと、ブラックボックスなど「あり得ない」ことだと分かりました。
海外ではキチンと社員一人一人と契約について交渉、話し合い、評価も本人にフィードバックしているのです。つまり、やろうと思えばできるのに、日本では「触れにくい情報、聞きにくい情報」なのだと思います。また日本人の美徳に「あまり条件面を持ち出すべきではない」という考えも影響しているようです。
■しかし、コンヒラは全員参画経営と、ガラス張り経営を目指しているため、経営数字だけでなく、人事評価決定プロセスと基準も開示するべきという結論にたどり着き、現在開示を一歩一歩進めているところです。やってみると、案の定キチンと反応がでてきました。
■スクショの通り、経営と人事システムがどのようにリンクしているか社員に開示できれば、経営に対して、人事が「人事(ひとごと)」にならず、「人(自分たち)が、事を成す」ことで、やった人がキチンと報われる経営に変わると信じています。これが結果として「全員参画経営」の実現に寄与すると判断しています。
壁がある。だから行く。コンヒラ since1973