コンビニのおにぎりの発注数の決め方

コンビニの中食の主力商材である「おにぎり」。発注数は多過ぎたら食品ロス。少なければ欠品。多過ぎず少な過ぎずを常に狙っていかなければならないのだ。

天気、気温、曜日、近隣の学校行事・・・など。発注数量は様々なデータを収集した上で考察し、最終的にはサイコロで決定します。理論派店長と呼んでくれても良いよ。

直感力って信じる?ボクはけっこう信じるよ。だって、いくら考えてみたって、明日おにぎり何個売れる?そんなの分かるはずないよね。だから、ボクは直感力を研ぎ澄ましている。

本の棚を整理しながら店内を見回す。デザート売り場の前。黒髪がキレイな後ろ姿。店長たるもの、常に店内にどんなお客様が何人いるのか把握しておかなくてはならない。ボクはあらぶる心を静め、心のささやきに耳を傾けた。

「美女子だ」

 ボクの直感力。今日一日の直観力と運、発注精度をかけて、黒い髪がハラリとゆれる。

売り向いたその顔はシワシワのババアでした。

直感力とはアタリとかハズレじゃないんだ。結果ではなく自分を信じれるかどうかが大事なんだ。こんな日は少しだけ自分を信じられなくなります。


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