異色な経歴?製造業×自治体×大学のライター
ごあいさつ
はじめまして。2022年4月から、まったくの異業種からライターをはじめました。
それまでは副業禁止の公務員を勤めていたので、ライターは未経験からのスタート。実績を重ねていきたいと模索していたところ、私の「ちょっと変わった経歴」が幸いしてか、大手のwebメディア様から、初めての記事執筆のご依頼をいただくことができました。それ以降、連載していただいています。
もちろん、たまたま運が良かっただけですが、これからもいいご縁と出会えることを願い、本記事では私の経歴についてご紹介します。
(執筆実績・プロフィールは、こちらの記事をご覧ください)
産官学の経歴
その変わった経歴というのが、製造業、自治体、大学の3つを渡り歩いてきたことです。もちろん、これもたまたまの結果論に過ぎませんが、意外にもライター業のベースになっている部分が大きいと感じているところです。
1 製造業
社会人の第一歩は大手の製造業からでした。もともと環境やモノづくりに関心があり、学生時代は工学部化学系、大学院でプラスチックのリサイクルの研究をしていました。
就職先の本社は東京都内にありますが、全国、海外に拠点があり、私の配属先は山と海に囲まれた地方の大きな工場でした。そこで、テレビやスマホに使う電子部品の材料の製造や開発を担当していました。
当時は、毎朝8時のラジオ体操からはじまり、ヘルメット、作業着、保護メガネ、保護マスク、手袋を装着しての仕事。胸に付いた名札を見ないと、誰だかわからないような格好でした(笑)。
工場での業務は、新製品の開発に加え、製造工程の改善、特許の取得、顧客への技術営業とさまざま。
毎晩遅くまで業務を行い、休みの日は図書館で文献や専門書を読み勉強する日々もありましたが、新人ながら新製品の開発を自由にやらせてくれた当時の先輩や上司には感謝しています。
今、改めて振り返ると、ライター業に活かせるこんなスキルが、身についた気がします。
・プレゼン資料や日々のレポート作成などの文章作成のスキル
・社内外のさまざまな人たちとコミュニケーション力
・問題の把握から解決までロジカルに考える思考力
・製造業やエンジニアの土地勘
製造業は私の原点。ライターを志した理由の一つでもある「情報発信の面からモノづくりの世界に貢献する」を実践していくつもりです。
2 自治体
モノづくりと並んで、学生の頃から「環境問題」に関わる仕事をしたいという想いがありました。また地元への愛着もあったので、10年ぶりにUターンして、地方公務員に転職したのです。
仕事をしながらの公務員試験の準備は大変でした。採用試験は、かなりの競争倍率でしたが、運よくご縁をいただきました。
職種は化学の技術職。公務員の技術職と言えば、土木、建築、電気、機械などありますが、化学は少数でめずらしい職種です。公務員の同僚から「そんな職種あったの?」といわれる程でした。
主な業務としては、環境分野、上下水道分野、生活衛生分野になり、私の場合は、ほとんどが環境分野に在籍し、10年以上の実務経験を積みました。
具体的には、水質汚染や大気汚染対策、廃棄物処理対策など、環境法令に基づき許可や届出の審査、事業場への立入検査になります。
とにかくいろいろな工場や企業を周らせていただきました。特に私がいる地域は工業団地がいくつもあり、製造業者なども多くいます。訪問数は、少なくとも年間100社以上はあったと思います。
また行政ですので、企業のほか、一般の方、他自治体、国などさまざまな方たちと接する機会が多くありました。仕事を進めるにあたっては、組織内のさまざまな部署と連携する必要があったため、自然と「わかりやすく説明する力」が身についたと思います。
さらに公務員の世界は文書の世界。公文書という「正確な文章」が求められます。実際に私もいろいろな上司の方に、一文字一文字、細かくチェックしてもらえたので、文章力に磨きがかかりました。
公務員時代に身についたライターに活かせるスキルとしては、こんなことでしょうか。
・専門分野など難しい話をだれにでもわかりやすく伝えること
・相手の感情に寄り添い耳を傾けて聴くこと
・公文書で培われた文章の正確さ
・環境分野における専門性
・製造業者など多くの企業に訪問した経験
知り合いの元公務員のライターの方も、公務員とライターの親和性は意外とあると言っていました。
3 大学
その後、一念発起して進んだライターの道。副業出来ない公務員から、未経験でのスタート。まずは兼業という形で別に職を探していたところ、ご縁をいただいたのは、なんと地元の国立大学!私がライターになることを承知の上でご採用いただきました。
職種はコーディネーターという専門性が求められる職員であり、これまで務めていた方たちは、超一流企業で働いてきた凄腕の元技術者や研究者の方ばかり。そんな中、私の産官の経験をご評価いただき、異例の若さで採用していただけることになりました。
「大学の研究」と「企業のニーズ」をマッチさせるためにコーディネートを行う業務ですが、専門的な話を理解するためには、理系リテラシーのベースが必要です。また専門知識以上に必要なのがコミュニケーション力。マッチングさせるためには関係者の意見を調整したり、時には企業への営業活動を行う必要があります。
いわゆる産学官連携や共創といわれる取組みなのですが、さまざまな分野の教授や地域企業の代表者と接する機会があります。人脈が広がったり、いろいろな話を聞いたりできるため、ライター業にもつながる貴重な経験をさせていただいていると感じています。
まとめ
以上が私の経歴です。この「ちょっと変わった経歴」を活かして、情報発信の面から環境問題とモノづくりに貢献していくつもりです。私が書いた記事によって、少しでも多くの方に喜んでもらえるように続けていければと思っています。
※ 詳しい話を聞きたい方は、こちらのお問い合わせからご連絡ください。
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