イタリア10年国債、短期的に利回りが上昇
イタリア10年国債利回りの日足チャートを眺めると、MACD(12,26,9)はゴールデンクロスしているので、上昇シグナル。RSI(14)は50より上なので上昇トレンド。ボリンジャーバンド(2σ20)からは二日連続で突破したので、金曜日はボリンジャーバンド内に戻る下落をした。5月の高値から下落を続けている。
Aroon(14)は上昇トレンドを示している。50日移動平均線に阻まれているので、このレベルを上にブレイクアウトできれば1段と上昇する公算が高い。もちろん上に突破できればの話しだが、もちろん突破できずに阻まれる可能性もある。
一応中期的な見解としてイタリア10年最利回りの週足チャートを眺めると、まだMACDやRSIは下落トレンドを示しているので、中期的にはまだ下落トレンド。中期的にはまだ下落トレンドなので、もしかしたら短期的な上昇トレンドは騙しシグナルに終わるかもしれないということも一応頭の片隅に入れておく。
債権は満期や利回りなど数理化しやすい要素が多いので、理論利回りを計算してみた。イタリア10年債の現在の理論利回りと利回りは開きがある状態なのが、このグラフから確認できる。今の利回りは理論利回りに対して割高なので、債権投資家たちは利回りが下がる方に賭けるかもしれない。一応僕は今の利回りは理論利回りに対して割高だが、利回りは上昇を続ける可能性が高いと考えている。
イタリア10年債利回りとドイツ10年債利回りの相関係数は高いので、イタリア10年債利回りとドイツ10年債利回りはよく相関しているのが、読み取れるのでイタリア10年債利回りの動向を分析するにあたり、ドイツ10年債利回りも分析してみる。
ドイツ10年債利回りの日足チャートを眺めると、MACD(12,26,9)はゴールデンクロスしているので、上昇シグナル。RSI(14)は50より上なので上昇トレンド。ボリンジャーバンド(2σ20)からは少し出ているので、一時的な下落はあるかもしれないが、短期的に上昇する可能性が高い。ドイツ債の利回りが上昇すれば相関係数が高いイタリア債の利回りも上昇すると思う。
結論 イタリア10年最利回りは短期的に上昇する可能性が高い。でも一応週足チャートはまだ下落トレンドなので、もしかしたら騙しシグナルで終わることも頭の片隅に入れておくという慎重さも大事。注釈として債権と利回りの関係は、債券価格が上昇すれば利回りが下落して、債券価格が下がると利回りが上昇するという関係なのでイタリア10年債の利回りが上がる方に賭けるということはイタリア10年債を空売りするという事になる。僕は預言者ではないので間違いを犯すこともある損切りルールはしっかり守って取引する。