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2021年何してた? #カメクラの沼カレ2021
と訊かれたら、写真撮ってたよとしか答えられないぐらい写真ばっか撮ってた。淡々と黙々と撮っていた。
機材が増えることもなく、今ある機材で出来ることを研ぎ澄ましていく、削ぎ落とした先に残ったものが…みたいなカッコいいこと言おうと思ったけど、単純にお金がないから機材が買えないだけ…と冒頭からカメクラらしからぬことをこぼしてしまった。
それでもどっこい生きているので写真が撮れる。嬉しい。
そこだけはカメラを始めて4年、揺るがんなあとしみじみ。
そんなこんなで今年も残すところあと少し。総括なり反省会なりしとかんとなあ。
僕の指針はいつだって「昨日よりも少しは自分が納得できるものが撮れただろうか」その一点に尽きるので、答え合わせや改善点の洗い出しのつもりで今年撮ったお気に入りの写真たちを振り返っていこうと思う。
【1.夜明けの神事 美保神社 島根県】
写真撮りに行きたいなあが先行したんじゃなく、美保神社で1年365日常毎日執り行われている「朝御饌 (あさみけ) 祭」と「夕御饌 (ゆうみけ) 祭」(ご祭神へご供物を奉る儀式)の巫女舞が見てみたくて足を運んだ。
森閑と引き締まった朝の空気の中、流麗に舞う巫女の姿を時が経つのを忘れて眺めていたら、シャッターを切るのも忘れていた。舞が始まる直前に1枚撮っていてよかった。眺めていると、鈴々と鳴り響く神楽鈴が耳の奥に甦る気がする1枚。
相変わらずの縦構図真ん中下部に被写体を配置。
【2.燕雀梅の渦 綾部山梅林 兵庫県】
珍しく近隣で撮影。今年も梅の頃はまだ車とはいえ外出が憚られていたのか。今となってはもう思い出せないけど。周りにはいわゆる「梅ジロー」を収めようと大砲のようなレンズを抱えた強者ばかり。僕の手持ちの中では大きい方のXF90mmがポークピッツに見えるぐらいのアウェーの中、近くの枝にとまってくれるのを辛抱強く待って撮った我慢の1枚。
これも真ん中やや下に配置。
【3.断崖の母娘 赤穂御崎の畳岩 兵庫県】
これまた近所。赤穂のSNS映えスポット「キラキラ坂」に群がる若者怖い…と身を潜めながら華やかな場所から離れた高台でXF90mm。全体の色味が最小限に統一されているのが好き。
でも水平線左端にタンカーが見切れているのに気付けなかったのが甘い。そして相変わらずの真ん中下部構図。重心を低く取ってないと死ぬんか?ってぐらいこの構図ばかり。
【4.釣果も忘れて 伊古部海岸 愛知県】
今年も大好きな伊古部海岸へ。多分魚が引いてても気付かないだろうなあ、というぐらい楽しそうにおしゃべりをしていた釣り人の背中が微笑ましくて1枚。うまい写真が撮れているかどうかより、気の置けない友人たちとなんでもないことを話しながら撮り歩いた日々を思い出す。伊古部で心静かに海を眺めていると、何かと物思いに耽りたくなる。
縦。真ん中。下部。
【5.海の予感 鳥取砂丘 鳥取県】
今年イチの遠景にして点景。余計なもの全部を省いて撮ることの気持ちよさを知る。最小限に近づくほどにバランスの占めるウェイトが大きくなっていくのを感じることができた。
どこまで行っても眼前には砂だけが広がる道ゆき感を出しつつ、大海原が広がる予感を持たせることができたらいいなということを考えながら撮った。嘘。夢中で撮ってた。本当は考えながら撮った方がいいんだろうけど、ここだ!ってなると脳汁ドバドバでそれどころじゃない。
真ん中じゃないけど、縦の下部。
【6.鏡の森の二人 龍王ヶ渕 奈良県】
しゅんさんぽ夫妻と奈良公園でも行くつもりで車を走らせたけれど、混みすぎて諦めた。急遽ファミマの駐車場で作戦会議を開いて、龍王ヶ渕に。
凪いだ水面が磨きあげた鏡のように静謐で、幻想の世界に2人を閉じ込めることができた。
雪の積もった朝はもっと凄い世界が広がると聞くので、ぜひそれも撮ってみたい。
【7.心からの祝福を 皆生温泉海遊ビーチ 鳥取県】
しゅんさんぽ夫妻にプチハネムーンを贈った時の2人のツーショット。これを抜きにして今年は語れないなあと思う。誰かのために写真を撮るということの喜びを知ることが出来たという点で、2人に改めて感謝を。
特別な構図とかそんなことはないんだけど、この2人の笑顔が撮れてよかった。
【8.二人の船出に祝福を 春日大社 奈良県】
しゅんさんぽ夫妻の写真を見かけたMiyachiくんに声をかけてもらって、Miyachi夫妻の写真を撮る機会にも恵まれた。多謝。GFXで粘り強く頑張ることの面白さと達成感を味わうことができて良かった。自分が日常を送る街での姿を残すってとても尊いことだと思い始めた。
【9.肖像 大三島 愛媛県】
1年ぶりに会えたひげこいさん。海を背負ってカメラを握る姿がとても画になっていたので撮らせてもらった。撮った写真をTwitterのアイコンに使ってもらえてすごく嬉しい。やっぱりポートレート楽しいし、写真を気に入ってもらえた時の嬉しさはたまらない。自己満足とはいえ、そこは本当に嬉しい。
【集合写真 みんなと いろんなとこで】
構図とか色とか僕にとっては、大好きな人たちの前では何の意味もない。集合写真を撮ることが出来る、こんな幸せなことないと思う。来年は撮る写真全部に友達が写っているような、そんな世界線を期待しつつ、擱筆…!!!
この記事は【2nd Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021 – Adventarの参加記事です。
前日は全人類が抱えるカメラバッグの悩みについてぶちまけてくれた真緒ちゃんの記事。ハードルをニューヨークの摩天楼並みにブチ上げてくれたので、軽く下を潜ることにした。
明日は走り回る距離に似た匂いを感じるNagiさんの記事です。お楽しみに。