燃える岐阜さんぽ(前編)
「年始の岐阜帰省()にだるま供養なんてどうすか?」
友人のニシマツさんからDMが来た。何言ってるのか全く分からなかったので「おっけー」って返事しといた。
さあさあ今年も始めていきますよ、岐阜。
いつも通り深夜3時に出発して、到着即ひとっ風呂。各務原市の「恵みの湯」から今回の旅はスタート。そしていきなりクライマックス。
最高に気持ちのいい空間だった。
シンプルな内装、本当に全員がしっかり黙浴を守っているマナーの素晴らしさ、そして広々としたサウナ。
いつもサウナは3セットなのに、思わず4セット。時間を忘れてありえないレベルで岐阜アンバサダーを待たせてしまった。
平謝りもそこそこに関牛乳(フルーツ)を注入。もうここに住みたい。
というわけでくじらさんと合流。
おすすめの町中華に意気込んで向かうぞ!と温泉を出ると気になるオシャレな建物が。
こちらの湯癒草々GARDEN&FACTORYは、ハーブの栽培から入浴関連製品の研究、製作を行っている施設。
オシャレな建物だなーと外観を眺めていると、施設の方が招き入れてくださった。
様々な植物からエキスを抽出するための装置や、できた入浴剤を試すためのバスルームなどワクワクな空間だった。
さらには関係者以外立ち入り禁止のビニールハウスの中まで見せていただいた。栽培されているハーブの説明もがっつり。
遊びに来るたびに岐阜の人たちの人懐っこさやおもてなし精神を感じるのだけど、まさかこんなところでも。今年の岐阜は幸先がいい。
そして町中華へなだれ込む。僕は天津飯のランチセットを注文。セットのラーメンはミニかと思っていたら、まさかの普通サイズのラーメンが付いてきてたまげた。鶏ガラを感じる餡がたっぷりかかった天津飯うまし。
くじらさんおすすめの揚げ餃子も美味。カリカリもちもちの不思議な融合に大満足。
お腹が満たされて向かったのは各務原市のセレクト書店カクカクブックスさん。新刊も古本も両方楽しめてよき。旅慣れている僕は旅先で荷物を増やすことなんてしないので4冊の購入に留めておいた()
本を選んでいる時にどこからか微かに「ニャーン…」と聞こえてきたことを不思議に思っていると、くじらさんがおもむろに店主さんに問いかけた。
「猫ちゃんはいますか?」
一瞬何を言っているのか分からなかったが、不敵な笑みをたたえる(たたえていない。極めて穏やかな)店主さんに導かれるままに店の奥の引き戸をガラガラ。
にゃーん
看板猫見習いのちゃちゃまるの降臨だ。
あとはもう時間を忘れて遊んでいただいた。
まったく人見知りをしないちゃちゃまる。元気いっぱいに走り回って、もうメロメロ。
私も箱の中にご一緒したい。
今年もヒトヒトの実、モデル岩合光昭の能力を存分に発揮していこうと思う。
そして夜がきた。いつ来ても期待を裏切らない岐阜の飲み屋。なにゆえこんなに美味い店しかないのか。
夜の柳ヶ瀬に潜り、たどり着いた先は
まさかの天国。
精神年齢が5歳なので、こういう落ち着いたバーに行くことは滅多にないのだけど、そんな僕でも分かるほどに最高の空間だった。
穏やかな好々爺然としたマスター。マスク越しにも伝わる柔らかな笑顔からは想像も出来ないほどの力強いシェイカー捌き。これが真の男の佇まいか。
マスターこだわりの、深い艶を湛えたカウンターで最高の夜が更けていった。
今回の岐阜旅も最高に最高だった。いやー、大満足。
酒で火照った頬を撫でる夜風が気持ち良い。
あ、だるまのネオン可愛い。
ん?
そうだ、達磨…!すっかり忘れてた!
でももうこんな時間だ。
なので続き、もとい今回の旅の大目的の様子は次回!
というわけで続く。